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「なぜ原油価格が下がっているの?」明治大学政治経済学部准教授 飯田泰之さん/「新しいリモートビジネス」合同会社WFT 山下紀如さん

ほとんどの番組がリモートでの放送や収録となる中、この番組も例外ではありません。
緊急事態宣言も延長されたので、まだ続きそうです。
そして、まだ続きそうな深刻な問題は経済の落ち込み。
1限目は、経済を読み解くプロ、明治大学政治経済学部准教授の飯田泰之さんに、
最近の大きなニュースの1つ、原油価格が低迷していることなどについて解説していただきました。
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【1限目:「なぜ原油価格が下がっているの?」飯田 泰之 先生】
・原油価格が下がるのは買う一方である日本にとっては大変ありがたいことだが、
価格が下がる時は世界的に景気が悪い証拠なので、輸出型の産業にとっては泣きっ面に蜂。
・今回は「原油の先物価格がマイナスになった」というのが大きなニュース。
・世界的に原油の消費が落ち込み、貯蔵施設に原油が貯まっていた中、
コロナショックで、さらに消費が落ち込み、タンカーの乗せた原油を積み下ろす場所がなくなった。
それで価格がマイナスでもいいから引き取ってくれるところを探している状態。
・原油を産出している産油国は生産を絞り始めているが、まだ原油価格の安値状態は続くだろう。
☆気になるポイント☆
『Q.先物取引って?』
・先物取引は、売り買いの先に約束し価格を決める。今すぐ現物が届くのではなく、後で現物が届く。
・例えば、小麦を作る前にいくらで売れるのか買えるのか決まっていると
売り手の農家も買い手の企業にとってもメリットがある。
生産者は作る前から収入が分かるから安心、企業は値段が先に分かるので予算などを決めやすく楽。
ただ、実際に売り買いする時点での価格と先に約束した価格との差があり、厳密にいうと損得が生じる。
そこに投資家がギャンブル的に乗っかってくる。
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番組後半では、定着しつつあるリモート〇〇。ZoomやSkypeなどのツールを使っての
オンラインビジネスが、今、注目を集めているということで、
新しいオンラインビジネスについて合同会社WFTの山下紀如さんにお話しいただきました。
山下さんの会社では「オンライン舞台」、「オンライン落語」、「オンライン婚活」などができる
プラットフォームを作って提供しているそうです!
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【2限目:「新しいリモートビジネス」山下 紀如 先生】
・コロナ禍、急遽、オンラインで仕事ができないかということで立ち上げた。
・「オンライン舞台」は出演者もお客様も家にいながら楽しむことができる。
お客様側にとっては、交通費がかからない、家でお酒を飲みながら観られる、
入場を断られる年齢の小さな子どもがいても自宅なので観ることができる、など利点も多い。
・「オンライン婚活」は5対5のお見合い式で、知らない人同士でも盛り上がれるよう、
進行役にコロナ禍で仕事がなくなった若手のお笑い芸人などを採用し、新たな仕事を生み出している。
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オンラインを使ったリモートで婚活したり、舞台を観劇したり・・・。面白いビジネスですよね。
これらも「新しい生活様式」となり、定着していくのかもしれません。
by長麻未

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2020年05月09日(土)
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