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「新型コロナウイルスと経済損失」経済評論家 上念司さん

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今回は新型コロナウイルスの影響による経済損失と、
その影にひっそりと隠れている怖い日本の経済損失のお話を経済評論家の上念司さんに伺いました。
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【新型コロナウイルスによる日本の経済損失に対して】
・株価はだいたい半年後の日本経済を表している。
今、下がっているということは、つまりこれから半年後、もっと悪い状況になるということ。
・株はいろんな情報を織り込むものであり、資産市場を実体経済が後追いする。
・歴史を振り返ると、第二次世界大戦中、日本とドイツは大暴落している。
・今回はリーマンショックの時と違って、金融は大丈夫だが、物理的に人と物が動けない。
いくら金融緩和や財政支援をしようが、人と物が動かない限りどうにもならない。
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【では日本はどういう対策をすればよいか?】
・各国が「鎖国」状態になり動かないので、まず日本国内だけでも経済をまわすために、
景気が良くなるまで毎月20万円くらいの現金を給付するのはどうか?
・健全経済の指標であるインフレ率が少なくとも2%超えるまでは上げられる。
現在はインフレ率が0.6%くらいしかないのでまだまだいける。
・増税もしばらくやらない。国民は増税反対の声をあげる。
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続いて、上念さんの著書「誰も書けなかった日本の経済損失」から
睡眠不足による損失やダラダラ会議による損失、
オリンピックに関することなどについてお話いただきました。
その中で、上念さんが村上さんに出した問題と答えはこちらです!
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【Q】日本国内でひきこもりの人、
全員が、20年間社会復帰できないことによる損失額はいくらでしょう?
⇒ヒント。
内閣府の調査では去年3月、自宅に半年以上閉じこもっているひきこもりの人数は、
40~64歳は推計61万3000人、15~39歳は推計54万1000人と発表。
【答え】約11兆円。(※詳しくは上念さんの本を読んで下さい。)
村上さん、見事に正解しました!
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最後はこの経済状況下で、【今、私たちができること】を教えてもらいました。
私たちができることは、無理してお金を使うのではなく「政治に語りかける」こと。
どうして欲しいか、国民が声をあげることが大事なんだそうです。
これまで番組に出て下さった方々も同じことをおっしゃっていましたね。
みんなでできることから始めましょう。
by長麻未

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2020年03月21日(土)
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