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「知らないと損する?デジタル遺品」古田雄介さん

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今、私たちの生活に欠かせないデジタル機器やサービス。
しかし、不慮の事故などで、それらがデジタル遺品となった場合、どうすればよいのでしょうか?
「故人のスマートフィンの中のデータを見ることができるのか?」
「チャージして使う〇〇ペイの残高はどうなるのか?」など知らないことばかり。
今日はいざという時のデジタル遺品の対処方法をお勉強しました。
ゲストは、「スマホの中も「遺品」です デジタル相続入門」の作者、古田雄介さんです。
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【デジタル遺品とは?】
スマートフォンやインターネット上のものや写真などいろいろあるが、主に3つに分類される。
①「家」タイプ・・・スマートフォンやパソコンなどデジタルデータが収納された機器
②「家の中」タイプ・・・ファイルやアプリなど(中身)
③「家の外」タイプ・・・SNSに掲載しているものやオンラインの銀行口座などインターネット上にある物
これらは基本的には相続の対象になるが、デジタルのデータは物体ではないので、
相続の対象ではないと考えられているものもある上、よく分からないので放置されているケースも多い。
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【デジタル遺品で最も重要なのは「スマートフォン」!!】
パソコンよりもスマートフォンのセキュリティが強固で、故人のスマートフォンが開けないという相談が多い。
強固なセキュリティは持ち主にとってはプラスだが、中身を見たい遺族にとっては高い壁となる。
4年ほど前、あのFBIでもテロリストの所持品のiPhoneのロックを解除できなかった。
また、機種によっては、何度もロック解除を試みて失敗すると中身を消去する設定などもあるので、扱いには注意が必要。
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【スマートフォンのロックを解除するには?】
通信キャリアのショップに相談しても、ロック解除はできない。メーカーに相談しても同じこと。
スマホのロック解除を検討してくれるデータ復旧会社もあるが、費用は成功報酬型で平均約23万円。
必ず開けられるわけではなく、糸口が見つからず断念するケースも少なくない。
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【「家の外」タイプのデジタル遺品で注意が必要なものは『FX』や『仮想通貨(暗号資産)』!】
予想と違う値動きをしてマイナスになってしまい、遺族が負債を抱えることがある。
ただし、古田さんが調べたところ、国内では額としては多くて20~30万円の負債だった。
仮想通貨は国内で取引されているものは相続されるが、
そうではない形で入手した場合は、まだグレー。対応方法が決まっていない。
一番怖いのは、国税局が仮想通貨を持っていることを知っているのに、
遺族が故人のパスワードが分からず仮想通貨を現金に換えることも使うこともできないパターン。
仮想通貨の分の相続税を払うだけとなってしまう。
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そのほか、「電子決済システム〇〇ペイの残高は払い戻しができるのか?」、
「故人のSNSはどうなるのか?」なども教えていただきました。最後に自分でできる対策です。
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【対処法:デジタル遺品となるもののリストを作ろう!】
遺族が困るのは、故人がどんなデジタル資産を持っていたのか分からないという点。
そこで、生きているうちに自分が持っているデジタル資産、
いずれデジタル遺品となるものを紙などに書き出してリスト化すべし!
この中で絶対対応しないといけないのが、
ネット口座や〇〇ペイなどの金融資産やサブスクリプションなどのお金に関する部分。
リストを実印や紙の預金通帳などと一緒に保管しておくとよい。
ただ、この方法だとパスワードも生きているうちに家族に分かってしまうので・・・


★お手製のスクラッチカードを作ろう!
名刺大の厚紙に、IDやパスワードを記入し、パスワードの部分だけ「修正テープ」を貼って隠すべし!
もし、生きているうちに誰かに「修正テープ」を削られてしまったら、パスワードを変更すればよい。
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古田さんの名刺の裏を使って、スクラッチカードを作ってみました。
見られたくないパスワードだけ修正テープで隠します。


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削ってみると・・・。
厚紙なので紙がボロボロにならず、パスワードを見ることができました。

一方で、どうしても遺族に見られたくないデジタル遺品は、
サブのスマートフォンなど別の端末に保存して、
普段からこの中には大事なものは入っていないと公言しておくとよい。
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今のご時世、皆様いろんなデジタル資産をお持ちでしょう。
お話を聞いて、特にお金に関する部分は、私もチェックしてみようと思いました。
一方で、見られて困るものが無いという方は「無い」ということを家族に伝えておくのも良さそうです。

by長麻未

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2020年02月08日(土)
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