今回は「倒産」から経済を学びます!なぜ一時代を築いた企業が破綻に至ったのか、
有名企業の「倒産」事例、つまり企業の失敗から、現代を生き抜く知恵を学びました。
ゲストは、『世界「倒産」図鑑』の著者、荒木博行さんです。
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【『世界「倒産」図鑑』とは?】
一時代を築いた25社の失敗の理由を紹介・分析している本。
例えば、そごう、コダック、トイザラス(※日本トイザらスとは分けています)、
山一證券、リーマン・ブラザーズ、スカイマークなどの
事例が掲載されている。
「倒産」とは、「企業経営が行き詰まり、弁済しなければならない債務が弁済できなくなった状態。
処理のパターンによって、倒産によって会社を消滅させる「清算型」倒産と、
事業を継続しながら債務弁済する「再建型」倒産の2つに分類される。
本では、倒産の原因を大きく2つに分けて解説。
1つは、そもそも戦略の立て方が良くなくて倒産した「戦略上の問題」、
もう1つは、戦略そのものは悪くないが、そこから先のやり方が良くなくて倒産した「マネジメントの問題」。
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さらに「戦略上の問題」は「過去の亡霊」型と「脆弱シナリオ」型の2つに、
「マネジメントの問題」は「焦りからの逸脱」型と「大雑把」型と「機能不全」型の3つに分けて説明していますが、
番組では、本に掲載されている倒産した企業のうち2社を紹介していただきました。
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番組で紹介したのは、「戦略上の問題」から倒産した企業『トイザラス』と
「マネジメントの問題」から倒産した企業『山一證券』です。
どういう会社だったのか、倒産の背景、そして、倒産から学ぶポイントも伺いました。
この教訓は人の生き方にも生かされそうです。
聞き逃した方はradikoのタイムフリーでお聞きいただくか、
荒木さんの著書『世界「倒産」図鑑』をご覧ください。
村上さんがおっしゃったように自己啓発本のようにも感じます。
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【「倒産」は学びの種。教訓と知恵の宝庫】
荒木さんは、2019年の全国の倒産件数8383件(※東京商工リサーチ調べ)という数字を見て、
「8383件の学びの種がある」と解釈しました。倒産は学びの宝庫だとおっしゃいます。
悲しい出来事が起きたら、どういう風に生きていくのかと解釈することの方が大事だとのことです。
村上さんは失敗の例として、「倒産」のほかに「失恋」を挙げていましたが...。
(※確かに、失恋も学びが多きものです。)
いつか「世界『失恋』図鑑」が出版される...かもしれません。
by長麻未