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「やっぱりなんとかしたい老後の2000万円問題」FP 福井元明さん

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金融庁が6月に発表した報告書で、
老後、公的年金以外に2000万円の資金が必要だということが取りざたされましたが、
結局どうしたらいいのか?元銀行員で現在ファイナンシャルプランナーの福井元明さんに教えていただきました。
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【そもそも金融庁が発表した報告書って?】
・報告書の正式名称は、「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書『高齢社会における資産形成・管理』」。
・51ページからなる専門家たちがまとめた「資産運用をどうしたらよいか」まで書かれている報告書。
金融庁のHPで公表していて誰でも閲覧・ダウンロードすることができる。
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【報告書に書かれている真実!】
・「2000万円」の文字が出てくるのは16ページと21ページの2か所だけ。
・33ページには資産運用について「的確なアドバイスができるアドバイザー」の存在が重要だと書かれている。
・アドバイザーとして、金融商品仲介業や保険代理店、ファイナンシャルプランナーなどが挙げられている。
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【資金運用をする場合、多くの方にとって近い存在「銀行」。しかし、銀行の未来は大丈夫?】
・銀行は民間なので基本的には利益を得るために金融商品をセールスするものだが、
数年前から、「利益ばかり追求するのではなく、お客様のことを第一に考えましょう」と金融庁が指導している。
(【例】「みずほ銀行」では金融商品のノルマを無くした。)
・今後、銀行が儲けていくのは難しい状況となってきていて、
リーマンショック級の金融危機が起これば、倒産・合併する銀行はますます増える。
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【結局、私たちはどうしたらいいの?】
・信頼できるファイナンシャルプランナー、アドバイザーを1日でも早く見つける。対人なので相性も大事。
・欧米では常識になってきている「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」へ資産を移行することも考える。
・IFAとは、銀行や証券会社をはじめとする特定の金融機関から独立した存在で、
中立的な立場から顧客にアドバイスする資産運用の専門家のこと。
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【運用する資産はどのくらい?】
・手持ちの現金は給料の2、3か月分で大丈夫と思われる。他は資産運用にまわして良い。
日本人は過大に現金を持ちすぎている。(※個人差あり!!私、長は、2、3が月だと不安です・・・。)
・今後は、収入の3分の1を資産運用にまわしてみてはどうか?
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など、ファイナンシャルプランナーの立場からのご意見をたっぷり伺いました。
つまり、老後の心配が無いよう資金を増やす近道は、よいアドバイザーを見つけること!
AI(人工知能)に任せるという話も耳にしますが、結局、最後は「人」なんですねぇ。

by長麻未

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2019年10月26日(土)
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