食欲の秋を先取り!今回は焼肉とお金のお話です。
(※ちなみに村上さんは「焼肉」と「お金」、どっちも大好きだそうです。)
ゲストは焼肉の名門「スタミナ苑」でバイトをし、その後、都内の焼肉店1000店以上で肉を食べまくり、
現在は足立区と渋谷店で焼肉店を経営している坂元鷹幸さんです。
自身の店の営業時間終了後にも、毎日のように焼肉店を巡る筋金入りの肉のスペシャリストです。
まずは、コスパもよく、おいしい焼肉屋さんの見分け方を教えていただきました!
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坂元さんの教え①:【定休日がない焼肉屋さんには行くな!!!】
日曜は肉を仕入れることができない日なので、日曜や月曜に営業している店は肉の質が落ちている可能性がある。
足りない分をかき集め、古い肉から出している場合も。
いい焼肉屋さんは月曜休みが多い。(と言いながら、坂元さんのお店は年中無休です。。。)
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坂元さんの教え②【焼肉をただ焼いて食べるだけのお店は行く価値がない】
例えば、お店の方が肉を焼いてくれて「岩塩をつけて食べて」と言って出してくれるが、
これなら家でもできる!今はスーパーにもいい肉が売っているし、岩塩も手に入る。
焼肉を「料理」して出してくれるお店が良い!
肉に下ごしらえをしていたり、肉料理を作ったりして出す店が良い。
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坂元さんの教え③【焼肉は炭よりガスがいい!】
炭へのこだわりがあってよいとは思うが、「絶対、炭がいい」かというとそうではない。
炭の幻想に惑わされている人が多い。炭は火加減がまばらで、プロならよいが一般人には難しい。
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続いては「知って得する焼肉情報」です!
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得する情報①【焼肉屋さんがお客さんにあんまり食べて欲しくないのは『ハラミと上ミノ』】
ハラミと上ミノは仕入れ値が高い上に、店側にとってコスパが高い。
ちなみに値段を抑えるために仕入れる輸入肉も値段が高まっている。
ハラミは、牛の横隔膜で内臓肉。1頭から取れる量は3キロ程度で、お客さんに出す前に
「トリミング」して食べられない部分を取ると実際に使えるのは半分程度となる。歩留まりが悪い。
ハラミを注文されて泣いているお店は中級クラスの焼肉屋さん。原価率が50%を超える。
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得する情報②【多くの焼肉屋さんが表記している黒毛和牛「A5」特上タン塩は嘘だと思う】
「A」とは、1頭の牛から取れる肉の量が多いということ。A>B>Cの順に多い。
「5」とは、肉質の格付け。数字か高い方がよい。
しかし、「A4」「A5」で美味しさはさほど変わらないし、お肉が本当に「A5」かどうかは焼肉屋さんが
必ずしも知っている情報ではない。直で仕入れている焼肉屋さんは知っている可能性が高い。
肉の識別番号を表記しているお店があるが、識別番号では「A5」かどうかは分からない。
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③【本物の焼肉は住宅街の焼肉店で食べるのが1番】
街中でやっている焼肉店は、儲けのため、自分が食べていけるための仕事「ライスワーク」というところが多く、
住宅街でやっている焼肉店は「ライスワーク」であり「ライフワーク」というところが多いように思う。
(※坂元さん経営のお店は、本店が足立区に、別邸が渋谷区にあります。)
地元で地元の方に愛され長年営業している焼肉店は美味しい。
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以上が坂元さんの見解です。お店を選ぶときの参考にしてみて下さい。
さて、村上さんの夏休みが取れそうで取れなかった話で始まった今回。
ツアーもありますし、オリンピックへ向けた仕事も増え、大変かと思いますが、
ちょっと遅い夏休みがいつか取れると・・・いいですね。スタッフ一同、祈っています。
by長麻未