ゲストは、エコノミストの崔真淑さん。
今の経済が0から100まで分かる本として新刊の「30年分の経済ニュースが1時間で学べる」が話題です。
ランキングの上位に入っているのをよくお見かけします。
令和元年、6月末にはG20サミット開催、10月には消費税増税も予定されています。
また、先日、老後には2000万円が必要という金融庁の報告書が話題になり、いろいろな意見が出ています。
今回は、気になる経済の質問をリスナーの皆さんからいただき、崔さんに解説していただきました。
崔さんの新刊を教科書として参照するページも教えていただきました。
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【Q.金融庁が発表した老後に必要な2000万円という額は、
不都合な真実として言われていますが、どう思いますか?本当に2000万円必要だと思いますか?】
⇒《参照:212ページ、214ページなど》
・「2000万円必要だ」というのはずっと金融庁がレポートで伝えてきたこと。本当は驚くことではない。
・「毎月5万円不足して●年生きていくと2000万円不足する」という報告なのだが、
ここで問題なのは平均値で額を試算してしまっていること!平均貯蓄額を1600万円で試算しているが、
中央値は450万円ほど!一般的な人にとってはもっと足りないということになる!?
・年金は金額が少なくなることはあっても破たんすることはない。
iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)など自分で節約しながら年金を
自分で作る仕組みを国が用意しているので、老後、どんな生活をしたいか考えて自分にあった準備を!
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【Q.G20サミットでの最大の課題は米中貿易問題だと思いますが、
今年、世界の経済はどうなると思いますか?今回のサミットで世界的な経済危機は回避できますか?】
⇒《参照:42ページなど》
・回避できないと思う。アメリカと中国のどちらに立つか、世界が二分化していこうとしている。
アメリカと中国のどちらにも、たくさん物を輸出している日本としては悩みどころ。
・経済が苦しい時こそ「保護貿易」の方が選挙の時に票が入るので、
選挙の時期は「保護貿易」に舵を切ることが多い。
すると経済は縮小するので...世界各地で選挙を控えた今、おそらく経済は縮小傾向へ。
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【Q.イギリスのEU離脱問題。今、何を揉めているのか改めて教えて下さい。】
⇒《参照:42ページなど》
・イギリスは「EU離脱の仕方」で悩んでいる。一度、国民投票で離脱すると決まったが、
今すぐ離脱するのか、それとも色んな交渉した上でイギリス経済に影響がないようにソフトに離脱するか。
メイ首相は離脱の仕方が賛成されず、辞めることに。
・この問題は、ヨーロッパの経済はどうなっているかを知るとよくわかる。
・イギリスの通貨は「ユーロ」ではなく、「ポンド」のまま。
もともとはユーロにする予定だったが、イギリスの一人の投資家によってできなかった。
・世界経済は、一人の投資家、一人の意思決定によって変わることがある。
「超お金持ち」が国を動かすことがある。
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【Q.もうすぐ参議院選挙があるので、今一度、政権交代した時の経済成果を振り返り、
選挙に臨みたいのですが、民主党時代の日本の経済や政策はどうだったんでしょうか?】
⇒《参照:104ページなど》
・歴史的な政権交代で、鳩山首相の時の支持率は70%超えていた。
・しかし、消費税を4年間上げないと言っていたのに、
増税をすると言って選挙に惨敗したあたりから支持率が急落し始めた。
・「子ども手当」「高速道路無料化」など、いろんな政策をしてきたが、
物価や経済の動向を見ると右肩下がりだった。日経平均株価は当時7000円台。為替も1ドル75円台に。
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そのほか、「アベノミクスは成功しているの?」という質問にも答えていただきました。
副業に関する得する話も教えていただきましたよ!私はさっそく調べてみようと思います。学びたい!
聞き逃した方はradikoでどうぞ。プレゼントもありますよ♪
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さて、今週は村上さんも服装選びに困っていらっしゃったようですが、寒かったり暑かったり忙しいですね。
この週末も気温の差が大きいようです。皆さんも体調を崩さないようお気を付け下さい。
by長麻未