ゲストは自宅のリノベーションした、人気ブロガーであり文筆家のちきりん(Chikirin)さん。
リノベーションをしたら伝えたいことが50もできてしまったそうで、このほど本を出版なさいました。
タイトルは「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」です。分かりやすいですね。
出版した理由はリノベーションをしようとしたら、業者側が出している情報ばかりで、
実際にリノベをした方の情報が少なかったからとのこと。
ちきりんさん曰く、「業者側にとって都合の良い話しか載っていない」らしいのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【Q.どんなリノベーションをしたの?】
・リノベ前は2LDK。1部屋は物置、1部屋はベッドルームになっていた。
リノベ後は、生活動線に合わせて、多くの壁を無くし、3つのスペースを2つの引き戸で繋ぐ回遊型の間取りにした。
・玄関には土間が無い上、コートなど外で着る上着をすぐに仕舞えるクローゼットがある。
・玄関ホールは打ち合わせなどに使えるような作り。土足のまま入ってもよいスペース。
・メインルームには、ワークデスク、ベッド、ソファを配置。もともとのリビング・ダイニング、ベッドルームを1部屋にリノベ。
・服の収納スペースは脱ぎ着する場所に作った。
・トイレは壁やドアを無くして、洗面スペースに配置した。いわゆる「パウダールーム」にした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何となくちきりんさんのご自宅の様子が分かったところで、ここからは、実際にリノベしたちきりんさんだからこそ
伝えることができる、50のことの中から、番組では厳選した5つのことを教えていただきました!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【①リノベは共同プロジェクトである】
・ビジネスの取引には「単純な価値の交換」と「共同プロジェクト」の2つの種類がある。
・単純な価値の交換は普段の買い物、お金を出して物を買うこと。
共同プロジェクトは、複数の業者、複数人で物を作り上げ、成功したら利益を分配するようなやり方。
・リノベは、ある1つの業者がダメだと喧嘩している場合ではない。
みんなで一緒に取り組んでいく「共同プロジェクト」である。その方が納得のいく結果が出る。
・うまく行くためにはコミュニケーションが大事。自分のプライベートな部分を見せるので、
思いを伝えるのを恥ずかしがっていたらダメ。予算に関しても見栄を張っている場合じゃない。
・よい業者・担当者に出会うためには、何十社の方とも話し、自分の価値観を分かってもらえるかどうかが大事。
【②リノベの価値は「おしゃれ」にすることではなく暮らしやすくすることである】
・業者は「おしゃれにしたいんでしょ」という前提で話を進めようとするが、自分にとって暮らしやすい部屋にリノベすべき。
・外用の上着は玄関で脱げばいいから玄関に収納、
室内用の服はお風呂に入る前に脱ぐのだから洗面スペースに収納すべき。
・断熱も大事。日本の窓の基準は超後進国。アルミサッシの窓はヨーロッパでは法律で使われない国もある。
アルミは熱伝導が良いので夏は暑いし冬は寒い。環境のことを考えると熱が伝わりにくい樹脂サッシにし、
二重窓にすると、冷暖房をあまり使わなくてよくなる。環境にも優しい。
【③マンションでのリノベはご近所の同意が必要な時がある】
・ご近所の同意書が無いと工事ができないマンションがほとんど。自宅の上下左右だけでなく、
斜め向かいの方の同意書まで必要な場合があるので、ご近所さんと普段から仲良くしておいた方が良い。
・ちきりんさんはリノベを考えてから、良き隣人に豹変した・・・らしい。
・同意書がもらえない場合は管理組合に相談し、一緒にお願いに行くことになる。地道に。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、ここでは3つのことを掲載しましたが、残りは番組をradikoのタイムフリーでお聞き下さい。
またはちきりんさんの著書をご覧ください。図や写真入りでとても見やすかったです。
助成金や優遇税制の話も載っています。つまりお金が戻ってきます!せっかくやるならお得にやりたいですよねっ。
ちきりんさん曰く、なかなか誰も教えてくれないらしいですよ。
ちきりんさんのお話を伺っていると、自分の家ではないのにリノベをしたくなりました。うずうず。
by長麻未