「村上信五のプチセレブシリーズ」第2弾!(※第1弾は前々回の美術とアートを学んだ回です。)
今回は「馬」、つまり「競走馬」がテーマです!
ゲストは村上さんに「馬主になりませんか?」と提案するご自身も馬主の村上卓史さん。
ダブル村上ということで、今回は「卓史さん」と下のお名前で呼ばせていただきます。
卓史さんの職業は放送作家。ちなみ村上さんとはテレビ番組でご一緒したことがあるそうです。
競馬を好きになったきっかけは、大学生の時、友人が熱狂していた「オグリキャップ」。そこから競馬の魅力に取りつかれ、
10年前に地方競馬の馬主になり、
現在はJRA(中央競馬)4頭、NAR(地方競馬)6頭の合わせて10頭の馬主です。
挨拶がてら、馬主の証である馬主記章や馬主登録証、馬主カタログ(※画像参照)を見せて下さいました。
しかし、卓史さんは10頭を1人で持っているわけではないようです。そのあたりから詳しくお話いただきました。
【「共有馬」がおススメ!】
「共有馬」、つまり複数人で1頭の馬の馬主になるということ。馬の値段は平均1000万円くらいだが、
安い馬だと100万円くらいなので、10人で馬主になれば一人当たりなので10万円なので始めやすいのでは?
【馬主になるとかかるお金は?】
馬の購入費以外に、『預託料』といって飼育・調教費や餌代などが、中央と地方の平均で1頭1か月50万円ほどかかる。
【月にどのくらい走るの?】
JRAは1回、NRAは2回ほど。出走手当として1回走るとJRAは40万円、NRAは5万円。
JRAは8着以内に入れば賞金や特別手当が入るので、馬主はレース結果を8着までしっかり見ている。
【馬主になれる条件とは?】
JRAは年収が約2000万円を2年間以上(つまり手取りが1700万円以上)。
今後も継続的に得られる見込みがないといけない。
または資産が7500万円以上あること。その他、犯罪歴の無い方など複数の条件がある。
その他、3人以上10人以下でできる組合馬主登録やNRAの馬主など上記の年収より少なくても馬主になれる方法も。
【JRAで1勝するのは難しいが・・・ぼちぼち稼げる】
卓史さんがお持ちのNRAの馬はぼちぼち稼いでいるが、JRAの馬は10年間で1勝しかしていない。
JRAはデビューできないこともある。
しかし、8着以内に入ることはあるので賞金も入るし、不慮の事故に遭った際の見舞金や
引退(競走馬登録を抹消)の際にも、一定の金額が支払われるので、馬の購入費にもよるが家が傾くことはない。
【税金はどうなるの?】
所得として申告する必要がある。出走回数による判定や保有頭数による判定があるが、大まかに言うと、
保有数が4頭以下だと事業所得か雑所得、5頭以上だと事業所得になるので、5頭以上持つことを目指す方が多い。
【大成功例!「キタサンブラック」】
歌手の北島三郎さんが馬主の「キタサンブラック」!通算獲得賞金はJRA歴代1位の18億7684万円!
これは額面上で実際は他にも収入がある。引退後は種牡馬になったので、さらに10億くらい稼ぐのでは?
キタサンブラックの2019年の種付け料は400万円。100頭に対して種付けをすると売り上げが4億円!!!
ちなみに、1回の種付け料で一番高いのはディープインパクトで4000万円!昨年は約200頭に種付けをしたので、
約80億円!!!ちなみに子どもが活躍すると種付け料は上がっていくし活躍しないと下がっていく。
【初心者はNRA(地方競馬)の馬主から始めるのがおススメ!】
NRAの組合馬主だと年収が300万円くらいでもなれるところがある!
馬はネットオークションで買える。価格はだいたい20万円からスタートし30万円から100万円。
馬主になることで馬主しか入れないエリアや会合に行くこともできるので、各界の著名人と会えるのも魅力の1つ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
など、馬主の知られざる世界をお話して下さいました。念のため、詳しくはJRAやNRAの公式サイトでご確認下さい。
ここで今回のゲスト、放送作家の村上卓史さんの著書のご紹介です。
『感動競馬場 本当にあった馬いい話』(文庫ぎんが堂)
競走馬にまつわる心温まるストーリーを集めた短編集で、本当にあった「馬いい話」が堪能できるそうです。
本当に馬が大好きなんですね。
さて、先日の「アートフェア東京」で美術品を買ったというプチセレブの村上さん。次は馬を買うのでしょうか?
鶴瓶師匠を誘うのでしょうか?どなたと買うのでしょうか?
庶民の私が馬主になるのはやはりハードルが高い気がするので・・・。
「ムラサンブラック」が走る時は馬券買って応援しますね!身の丈にあったお金の使い方にします。
by長麻未