ゲストは社会評論家の岡田斗司夫さん。通称「オタキング」。つまりオタクの王様です!
有名なアニメ・ゲーム会社の創業社長、大学教授、レコーディング・ダイエットの提唱者であり、
現在は講演・執筆活動のために立ち上げた会社「オタキング」の社長でもあります。
挙げるとキリがないくらい色んなことをしていらっしゃいます!
今回は、岡田さんの話題の著書「ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く」を元に、
未来を読み解き、AIに仕事を奪われると言われる社会を生き抜くヒントをいただきました。
【今まさに革命のとき!】
大げさに言うと今は人類にとって3回目の革命の時を迎えている。
1回目が約2万年前の農業革命、2回目が約200年前の産業革命、3回目の今は「情報革命」。
情報革命によって就職する先が無くなる。残る会社もあるが、体の大きい恐竜が滅び、
小さな恐竜が生き伸びたように、時代に対応できない大きな会社は潰れ、小さな会社は生き伸びる。
それを考えると生き抜くために何をすればよいか分かる。
【ユーチューバーは消滅する!?】
ユーチューバーは10年後にほとんどいなくなる。「中間がいなくなる」がネット社会の鉄則。
トップを極めたユーチューバーは残るが、その他はいなくなる。
理由①『タレントやアイドル、芸人がユーチューブを始める』
ユーチューバーは元々素人。映像に出ることや喋ることのスペシャリストが参入してきたら負ける。
理由②『AI(人工知能)のユーチューバーが増える』
動画の更新回数は、現在のユーチューバーのトップの人でも多くて4回ほど。
しかし、AIは動画を1日に1万回以上更新できる上、見る人に合った動画を作ることができるので、
次第にAIユーチューバーに淘汰される。
【GAFAが無くなる!?】
プラットフォームに特化しているので10年はもつが、20年は危ないかも!?
▼ネット検索をする際、以前は「ヤフー検索」と言っていたのに、今はグーグルで検索する「ググる」。
今後もいつ変わるか分からない。
▼「アップル」はアップル社製品をユーザーに買ってもらわないといけないという縛りがある。
▼「フェイスブック」は実名登録をしないといけないという縛りが、フェイスブック離れを起こしている。
この間に新しいSNSが出てくると消える可能性がある。
▼今は「アマゾン」のように欲しい物をネットで買うというスタイルがあるが、将来的に物の買い方が変わるかもしれない。
常識に捕らわれずに業種転換していかないとGAFAはいずれ無くなるかもしれない。
【言語の壁が無くなる!?】
スマートスピーカーが言語データをはじめ様々なデータを集積している。
言語データが集積されれば、機械翻訳や音声認識の精度が高まり、外国語を勉強する必要がなくなる。
世界の人口からすると英語を使っている人が多いので、英語が優位に立つ。
しかし、日本はコンテンツ・文化が強い国なので世界的に日本語は使っている人が少なくても有利な位置にいて、
日本語の言葉は「かわいい」「すし」「さけ」など、世界の共通語になりやすく今後もその傾向はある。
【アイドルは貴族になる!?】
昔は金持ちが有利な立場にいたが、これからは知名度!アイドルは一般人より知名度において有利な立場にいる。
知名度がある人のもとには、仕事を手伝ってくれる人が自然と集まる。集まったメンバーで、
例えば、年に25本の映像作品を作る。そのうち1、2本が当たるだけで一緒に仕事をした人数分は儲けることができる。
【「スネ夫」になれ!?】
漫画・ドラえもんに出てくるスネ夫は、ジャイアンにすり寄ってうまく生きている。
これからは、面白い人、景気のいい人など良いジャイアンを見つけてスネ夫になりきる事!
ただし、良いジャイアンも転ぶことがあるので、その際は「すまない!」と言って去る。
これは、ドラえもんの道具が使えるのび太にすり寄るスネ夫と同じ。
戦国時代、良い武将の下についた人がのちに出世しているのと似ている。
・・・と、岡田さんならではの社会を生き抜くヒントをいただきました。
まだ今の世の中の常識に捕らわれている私にとっては信じられないような話もありましたが、
これから来る「個」の時代を生き抜くヒントになる部分も多くありました。ありがとうございます。
9年後、世界はどのように変わっているのでしょうか?そして、村上さんは貴族になっているのでしょうか?
by長麻未