今、日本でとんでもないことが起きています。日本の資源や未来が世界に売られている・・・。
今回のゲストは、その状況に警鐘を鳴らす国際ジャーナリストの堤未果さんでした。
堤さんの著書「日本が売られる」には、日本の水や米、農地、医療や個人情報など貴重な資産が狙われていると
書かれています。あまりの恐ろしさに、一部の方からは「ホラー(恐怖)本」と呼ばれているそうです。
堤さんは、本来ならば売り買いする物じゃない物を国が「法律を変えて」売り買いしようとしていると訴えます。
それは、今、法律を決めているのに財界寄りの人が中心となって進めているので、
どうしてもビジネス寄りになっているではないかと推測なさっていました。
それでは、番組でお話下さった「売られる物」をご紹介しましょう。
【水が売られる】
水が売られるといっても、お水がペットボトルに入れて売られるという話ではありません。水道のお話です。
ライフラインの1つなので、国が責任を持って全員に行き届くようにしていましたが、
今年の7月、水道民営化を含む水道法改正案が衆議院で可決されました。
民営化で懸念されるのが、料金の値上げや従業員の削減によるサービスの低下、
利用者が少ない地域では水道管の修理の順番が後回しになってしまうなど、利益を求めることによる弊害。
しかし、日本ではすでに民営化され、水道を海外の企業が担っている地域もあります。
世界の潮流は「再公営化」であるにもかかわらず・・・。
そのような海外の事情を知らず、改正案に賛成した国会議員の方もいらっしゃるとのこと。
では、どうしたらよいのか?
堤さん曰く、「大切なのは私たち国民がおかしいということに気がついて声をあげること」だそうです。
【農地が売られる】
以前、農地は法律に守られていましたが、法律が変わり外国人が投資しやすくなりました。
農作業をしなくても農地を買えるようになったのです。すると土地だけでなく、
その地下にある水源も付いてくるということで、中国やオーストラリアなど外国企業が買っているそうです。
堤さんは、「国土を切り売りするのは安全保障の観点からも簡単にやってはいけないことだ」とおっしゃいます。
では、どのようにして守ればよいのか?
実は土地を海外に売ることを禁止する法律は、大正14年に制定されています。
しかし、終戦後、この法律に基づく政令はこれまで制定されたことはないとのこと。
つまり意味をなしていないんですね。さらに困ったことに、この法律があることを知らない国会議員の方も
いらっしゃるようで・・・。堤さんは、国民が声をあげる必要性を改めて提案なさいました。
番組では、最後に【医療が売られる】ことについてもお話いただきました。
外国人が医療目的に来日し、日本の国民健康保険に加入して高額の治療を受けたり、
「なりすまし受診」をしたりするなど、不正使用が問題になっています。
しかし、今、まさに、外国人労働者の受け入れに向けて、健康保険法の改正の話が出ているところ!
適用条件を厳格化する方針とのことですが、いったいどのようになるのか?
私たち国民は関心を持って、声をあげるべき時はあげていかないといけないですね。
by長麻未