今回は夏休み特別企画、今さら恥ずかしくて聞けない経済の基礎をお勉強しました。
番組始まって5か月目。すこーーーしは経済の知識もついてきたような気もしますが、
なんせ経済初心者でお送りしていますから、
ここで改めてちょっとした疑問をリスナーの皆様と一緒に解消しようというありがた~い企画です。
講師は、2回目のご出演、明治大学政治経済学部准教授の飯田泰之さんでした。
皆様たくさんの質問ありがとうございました!質問と答えを抜粋してご紹介します。
【政府がサマータイム導入を検討しているが、経済効果はあるのか?】
全くない!無駄。今、家庭で1番消費電力が多いのはエアコン。
暑いうちに家に帰ってしまったら、多くの家でエアコンを使って消費電力が増え、家計に悪影響。
【高校1年生。大学で経済を学びたいが、今から何を勉強すればよいか?】
ビジネスパーソンとしては、数学、会計、英語、体力が必要。
このうち、せめて2つは持ち合わせるように今から努力するとよい。
【日経新聞の読み方を教えて下さい。】
新聞は紙で読むとよい。ぼーーっと見ているだけで、見出しの文字が目に入ってくる。
まずは、見出しだけを読むようにして、そのうち気になる部分だけを読むようにするとよい。
【日本は今後、経済成長する必要はあるのか?】
経済成長しないとヤバい!もし経済成長せず所得額が変わらなくなったら、
自分が豊かになるために他人を蹴落とすしかなくなる。それはよい世の中ではない。
実は、先進国は平均して2%弱、勝手に成長している。
日本はこれから人口が減ったとしても、努力して1~2%は成長していく必要がある。
【マンションを買うなら東京オリンピックの後がいいの?】
オリンピックの後に不況が来ると言われがちだが、そうでもない。
株を買う時と同じで、値上がりと値下がりを事前に予想することはできない。
マンションを買う時に得をする方法は、「自分にとって心地よいマンションだったら買う」。
自分自身が気に入っていたら値崩れしようが関係ない。譲れない条件を2、3まで絞って決めるとよい。
【現在、なぜ銀行はリストラを行っているの?就職先として選択肢から外した方がいい?】
銀行にとって儲かる業務が少なくなってきている。しかし、就職先として薦められなくもない。
のちの転職を見越しての就職なら良い。お金の流れなどを学ぶには銀行は最適!
今は、最初の会社で勉強して、30歳くらいで転職するという流れもある。
【日本では電子マネー化がイマイチ進んでいないのはなぜ?】
海外、特に途上国で電子マネー化が進んだのは現金への信用がないから、
クレジットカードが普及し、その後、電子マネーに移行しやすかった。
日本は、「みんな現金を使っている」から現金。現金への信用もあるから、普及しづらい。
【お菓子が一回り小さくなっていたり、個数が減っていたり・・・。経済に関係ある?】
物を売る側は値上げに気付かせないようにすることが最重要ポイント。
値上げに気づかれたら他社の商品に目が向いてしまうかもしれない。
しかし、値下げも気付かれたらいけない!例えば、ファッションブランド。
誰でも手に入る価格になると、「みんな持っているならいらない」と売れなくなることも。
値段を変えたことを分かりにくくする顕著な例が、飲食店。季節限定のメニューで値段をうまく調整していることも。
【欧米などでは金融や投資教育を若いうちからするが、日本も子どもにさせた方がよい?】
ちなみに教育をしても投資が上手になるわけではない。
しかし、「投資というものは損することもあるんだよ。努力しても負けることがあるんだよ。
負けても終わりじゃない。必ず勝つ方法はない。」というのを子どものうちから教育する方がよい。
・・・と、いろんな質問にお答えいただきました。
ここでは随分省略しましたが、聞き逃した方はradikoで確認して下さい。
今回は夏休み集中講座を受けているようで、何だか夏らしいひと時。楽しかったです!
(※「村上ノート」は最近活用されず。きっと頭の中のノートに書き留められているのかと思われます。)
by長麻未