今回のゲストは、ドローンが当たり前に飛び交う社会をつくる会社、株式会社CLUEのCOO 夏目和樹さん。
アフリカのベナンでドローンの法律を作った方で、現在は、アフリカを中心にドローンビジネスの可能性を探っています。
まずは、ドローンとは何か?を中心にお話いただきました!
ドローンの定義は「人が乗ることができない」「遠隔操作または自動操縦で飛ばせる」もので、重さが200g以上とのこと。
200gに満たないものは玩具扱いとなるそうです。
6畳ほどの狭いスタジオでドローンを飛ばして下さったのですが、
夏目さんの手の動きや顔を認識して、壁にもぶつかることなく飛んでいました!(※写真左手のドローン)
村上さんの言葉を借りると確かに「魔法使い」です。技術は日々進歩しているんですね。
次にドローンを使ったビジネスのお話。
日本では私たちが普段ドローンを目にしていないだけで、2015年に航空法の改正が行われた後に、
法人向けのビジネスは進んでいるそうなんです。
道路や橋の建設現場では、ドローンを使って測量したり、危険個所を点検したりと活躍。
足場を組む時間も費用も掛からず、人が危険な場所で作業をする必要もありません。
7月の西日本の豪雨の被災地でドローンが活躍している話も耳にしますね。
そして、今後は日本でも宅配分野でドローンが活躍するようになるだろうとのことでした。
離島などへの宅配がスピーディーになったり、個人間のお手紙を送ったり・・・。
たくさんのドローンが飛び交うようになると、ちょっと危ないような気もしますが、
なんと!ドローンどうしが情報を共有しあって、連携してぶつからないようにする研究も進められているそうです。
スタジオは「へぇ~!」「はぁー。」と驚き連発です。
夏目さんの会社では、日本では屋根の点検にドローンを使うアプリを提供しています。
建設現場の話と重複しますが、時間も費用も少なく、危険を伴う作業もなく、
さらに誰でも操縦しやすいようプログラムされたアプリなので、機械が苦手な方にも使うことができます。
平均年齢が60代を超えている屋根業界で活躍しているとのことです。
続いて、アフリカのベナンでの話を振り返っていただきました。
現地では、川幅が広く対岸が見えているのに川の流れが速くて水路では行けない、
しかし、陸路だと1週間かかるといった現場があったそうですが・・・。
「飛べば行けるんじゃねぇ?」と思ったことがドローンの法律を作ったきっかけとなったようです。
海外で人を助けるために法律まで作ってしまう夏目さんの行動力に脱帽です!
また、夏目さんのお話ですとアフリカでのお買い物は約70%がスマホでのオンライン送金!
「現金を家に置いておくと盗まれる」、「現金を壺に入れて土の中に埋めておくと虫に食われてなくなってしまう」
という土地柄で、キャッシュレスの方が便利なのでどんどん発展していったそうです。
建物もあまりない、道も整備されていない、発展していないゆえに、「ドローンをどんどん飛ばせる」というアフリカ。
夏目さんによりますと、今後、アフリカの方が先にドローンビジネスは発展していくでしょうとのことでした。
さて、今回の「村上ノート」レポです。トーク中に私の席から確認できたのは、
フォン語で【初めまして】の意味の「ン・ノイ」、「COO」、「ドローンは200g以上」、
夏目さんが理事を務める「日本屋根ドローン協会」でした。
村上さんがベナンで「ン・ノイ・ムラカミ」と自己紹介する日は来るのでしょうか?
その前にキャッシュレス化・・・ですかね。
by長麻未