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「ベーシックインカムに賛成?反対?」社会学者の西田亮介さん学ぶ

西田亮介20180609.JPG
今、世界的にも話題になっている「ベーシックインカム」。辞書などで確認すると「基本所得」と訳され、
政府が国民全員に無条件で生活に最低限必要な現金を支給する政策とのことです。
(※ちなみに、ベーシックインカムについて学ぶ前の村上さんの言葉を借りますと、
「ざっくり言うたら、小遣いくれるんですよね、国が。」となります。)
これではよく分からないので、今回は「ゼロから学ぶベーシックインカム」と題して、
東京工業大学の准教授であり社会学者の西田亮介さんに教えていただきました。
簡単にまとめますと、「ベーシックインカム」は、生きていくために最低限必要なお金を
国が保障してくれる制度で、具体的には国民一人ひとりに毎月一定のお金を配るというものです。
この制度を、もし「今の日本」で導入すると・・・
【メリット】
・現行の社会保障は所得などによって貰えないものもあるが、
これは平等に、しかも申請しなくても自動的に貰える。
・社会保障制度を1本化できるので制度として分かりやすい。
・非正規雇用で低所得でも、失業しても、最低限必要なお金が保障されているから安心。
・役所のある部分の仕事がなくなりコストが削減できる。
【デメリット】
・新しい制度への移行のコストが大きい。
・ある一定の世代以上はこれまで年金を納めてきた額よりも貰える額が減る。
・年金の平均的な支給額から比べると貰える額が減る。
などのメリット・デメリットが予想されるということです。今の日本で取り入れるにはいろんなハードルがありそうですね。
特に「財源の確保」。消費税や所得税などを上げないとできそうにありません。
番組としてはベーシックインカムの導入に賛成の意見が多かったように思いますが、今後どうなるんでしょう。
今後が気になると言えば、村上さんの「財布レス」。村上さん、電子マネーをちゃんと使えるようになるのでしょうか。
by長麻未

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2018年06月10日(日)
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