8月9日の放送告知
8月2日の「みのもんたのニッポン discover again」
東京・国立市にある出版社「今人舎(いまじんしゃ)」の代表、稲葉茂勝(いなば・しげかつ)さんのお話は、いかがでしたか?
漫画家のちばてつやさん、森田拳次さん、落語家の林家木久扇さん、エッセイストの海老名香葉子さん、聖路加国際病院の名誉院長・日野原重明さん、映画監督の山田洋次さんの「8月15日について」の朗読音声をお聴き頂きました。
今回は、アーカイブ放送がありません。
さて、次回(8月9日)のゲストは、元海軍特攻隊員で、新宿日本語学校顧問の江副隆愛(えぞえ・たかよし)さんです。
江副さんは、関東大震災の9日後、1923年(大正12年)9月10日生まれ。
ご自身曰く「鎌倉の動物病院で生まれた」とのこと。
おじい様はタバコの輸入で財を成し、お父様は海外生活が長かったそうです。
江副さんは子どもの頃から海軍に憧れ、上智大学在学中の1943年(昭和18年)、学徒出陣で海軍に。
復員後の1951年、聖ヨゼフ日本語学院で主にカトリック宣教師を対象に日本語教育に携わり、1975年、西新宿に新宿日本語学校を設立。
1976年、夫妻でシンガポールに渡り、日本語教師となりました。
その後、国際交流基金により、日本語専門家としてシンガポール教育省に5年、香港に2年赴任。
さらにJICAにより、ブラジル・サンパウロに中南米日本語教育指導教師として派遣されるなど、海外で活躍。
91歳の今なお、教育者として情熱を注いでいます。
今回は、江副さんに特攻隊員時代と日本語学校設立の経緯についてお話し頂きました。
ところで、皆さんは、特攻隊員だった方に出会ったことはあるでしょうか。
私も江副さんが初めてでした。
江副さんの出演交渉にあたっては、メールや電話でやりとりをしたのですが、その物腰の柔らかさに驚き、従来のイメージを覆されました。
また、江副さんが復員後、教育の世界に進んだのも、少しわかるような気がしたものです。
ただ、江副さんの同志が大勢亡くなったのも事実で、もし戦争が長引いていれば、この世で江副さんに会えることは無かった・・・そう思っています。
もうすぐ8月15日がやってきます。
江副さんは、戦後70年をどんな気持ちで迎えるのでしょうか。
今から8年前の春、鹿児島の知覧特攻平和会館に行った時、私は兵隊の皆さんの立派な字と文章に感動しました。
特攻という作戦は本当に最低でしたが、特攻隊員の国を守りたいという志は崇高で、70年前に日本を守ろうと命を投げ捨てて散って行った人たちがいたことは、これからも語り継いでいきたいです。
今回、江副さんからお話を伺って感じたのは、江副さんの戦前・戦中はまだ終わっていないのかもしれないということ。
そして、同志への追慕の情が常に心の奥底にあることも・・・。
構成作家 後藤知紀
みのもんた
歴史・文化・芸能・スポーツなどに造詣が深いみのもんたが【東京】【日本】【時代】【人間】をテーマに、各界の著名人をゲストに迎えます。
対談を通じて、日本の伝統・文化、日本人の生き方など様々な事象を掘り下げ、「再発見」し、未来につながる理想の日本、そして日本人の姿を描き出します。
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