6月7日の放送告知
5月31日の「みのもんたのニッポン discover again」
山本晋也監督のお話(2週目)は、いかがでしたか?
放送を聴き逃してしまったという、あなた!!
5月31日(月)20時から6月8日(月)17時まで、こちらのブログ内で、アーカイブ音源をお聴き頂けます。
さて、次回(6月7日)のゲストも、映画監督の山本晋也さんです。
今回は、戦後70年にわたって、平和主義の根幹をなしてきた日本国憲法の存在意義、東京大空襲の惨状を目の当たりにしてきたからこそ伝えたい、山本監督の平和への思いをお聴きしました。
さて、先日の衆議院平和安全法制特別委員会で、防衛省が、小泉政権の時の特措法に基づいてインド洋やイラクに派遣された自衛官のうち、54人が自殺していたことを明らかにしました。
1人の自殺者でも大変なことなのに、54人もいたことに驚きを隠せません。
防衛省は「派遣任務と自殺の因果関係を特定することは困難」としていますが、これから集団的自衛権行使の法整備が完了したら、自衛隊はどうなってしまうのでしょうか。
自衛隊を辞める人が増えた場合、そこから先は・・・
みのさんも、山本監督も、これからの日本を心配してます。
また、この番組のゲストではありませんでしたが、とある人がこんなことを言っていました。
安倍総理は明治維新を起こした長州出身で、長州の人たちが大日本帝国憲法を作ったのであり、戦後、日本国憲法はアメリカから押し付けられた形なのだから、それを何としても長州出身の自分の手で改正したいのではないか。
なるほどなぁと思いました。
昭和30年11月15日、自民党が結成されたこの日、党の政綱が出されました。
独立体制の整備という項目には、「平和主義、民主主義及び基本的人権尊重の原則を堅持しつつ、現行憲法の自主的改正をはかり、また占領諸法制を再検討し、国情に即してこれが改廃を行う」と書いてあります。
ならば、正式に憲法改正の手続きを踏んで、憲法9条を変えるのかどうかの論議を進めるのが常道だと思うのですが、いかがでしょうか。
とはいえ、日本国憲法96条には、憲法改正の発議に国会の各議院の総議員の3分の2以上の賛成を必要とすると明記されており、衆参両院で3分の2以上の数をまとめるのは、至難の業です。
そのため、安全保障の関連法案により、憲法9条の拡大解釈の補完、あるいは担保となっているわけですが、その関連法案が多く、また中身が複雑で、条文の解釈の仕方によっては、これからいろいろな捉え方が出来るようになるのではないでしょうか。
それはある意味、日本的なのですが、物事の進め方としていいのかどうか。
他方、これまで野党や与党経験のあった民主党が、日本の防衛や安全保障となると、全く存在感を発揮できず、国民に「俺たちは集団的自衛権や国の防衛に関して、こうこう、こういう考えだ」と伝えてこなかった責任も、今、安倍政権に主導権を握られている要因の1つではないでしょうか。
どの国でも一緒です、権力は暴走します。
ですから、皆さん、選挙に当選することばかりを考えていないで、集団的自衛権をはじめ、安全保障について、1人1人がもっと大きな声で堂々と伝えてほしいと思います。
いろいろな考え方があるはずですし、野党の皆さんにも、自分たちが政権を取ったらという気概で、あるいは私が総理ならこうするとか、こうして自衛隊員を守るといった想定のもと、安全保障について論戦を挑んでほしいです。
その上で、この部分はあなたたち(与党)の意見に賛成できないと、野党として反対するべきでしょう。
法律を作るのは国会ですし、その1票を持っているのは国会議員です。
野党の立場に甘んじてものを言い、政権を取った後の安全保障や自衛隊について全く考えていないのは、政権を取り返す気概がないのと一緒ではないでしょうか。
現状、数が少ないとはいえ、権力の暴走を止めるのは野党の役目です。
構成作家 後藤知紀
みのもんた
歴史・文化・芸能・スポーツなどに造詣が深いみのもんたが【東京】【日本】【時代】【人間】をテーマに、各界の著名人をゲストに迎えます。
対談を通じて、日本の伝統・文化、日本人の生き方など様々な事象を掘り下げ、「再発見」し、未来につながる理想の日本、そして日本人の姿を描き出します。
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