毎週日曜日17:00~17:27 文化放送AM1134

みのもんたのニッポンdiscover again

5月10日の放送告知

5月3日の「みのもんたのニッポン discover again」


ジャーナリストの田原総一朗さんのお話は、いかがでしたか?


3週にわたってお送りしましたが、皆さん、どんな感想をお持ちになったでしょうか。


放送を聴き逃してしまったという、あなた!!


5月4日(月)20時から5月11日(月)17時まで、こちらのブログ内で、アーカイブ音源をお聴き頂けます。


さて、次回(5月10日)のゲストは、作家で、東京大空襲・戦災資料センター・館長の早乙女勝元(さおとめ・かつもと)さんです。


IMGP1488 早乙女さん.jpg


早乙女さんは、1932年(昭和7年)、東京生まれ。向島の寺島町で育ちました。


1945年3月10日、12歳の時に東京大空襲を経験。


作家としての活動とともに、戦時中、何度も東京を襲った空襲について、次の世代へ語り継ぐ活動を長年にわたって行っています。


1970年、「東京空襲を記録する会」結成し、「東京大空襲・戦災誌」で菊池寛賞を受賞。


「早乙女勝元自選集」(全12巻)、「東京が燃えた日」、「空襲被災者の一分」など著書も多数。


2002年には、4000人以上の寄付をもとに、東京都江東区に、「東京大空襲・戦災資料センター」を設立。


終戦から57年後のことでした。


この東京大空襲・戦災資料センターは、東京大空襲の惨状を次世代に語り継ぎ、平和の研究と学習に役立つことを願って設立され、最も戦禍の大きかった江東区北砂1丁目にあります。


国や東京都が建てたものではなく、民立、民営の資料センターです。


土地は、篤志家によって無償で提供され、2階が会議室で被災地図、資料映像などを見ることができ、3階には東京大空襲の焼夷弾、被災品、写真、文書、書籍などが展示されています。


地方から修学旅行生も訪れています。


私も、早乙女さんの収録前にこちらを訪れ、特別展「東京空襲写真展」を見学・取材しましたが、アメリカ軍による無差別殺人の非道さ、3月10日の大空襲はもちろん、3月10日だけではない数多くの東京への空襲の惨状、戦争の恐ろしさを、この目ではっきりと見てきました。


東京大空襲のことをもっと大勢の人に知ってほしいし、マスコミのはしくれとして、こんなにひどい大虐殺が今から70年前にあったという事実を、もっと伝えていかなければと思った次第です。


警視庁のカメラマンだった石川光陽さん、東方社の林重男さん、菊池俊吉さん、後藤種吉さんが撮り続けた貴重な写真がなければ、東京への空襲は歴史に埋もれていたのではないでしょうか。


しかも、戦後、日本は、この東京大空襲の計画立案者であるカーチス・ルメイというアメリカの軍人に、勲章まで与えているのです。


こんなバカなことがあっていいのでしょうか。


私たちは、戦後70年を機に、考えなくてはならないことが山ほどあります。


今回は、70年前の東京大空襲、そして戦後70年の節目を迎えた今の日本の状況に
早乙女さんが感じている憂いについてお聴きしました。


皆さん、是非、東京大空襲・戦災資料センターへ足をお運びください。


どうぞよろしくお願い致します。


構成作家 後藤知紀

みのもんたのニッポンdiscover again2015年5月 3日(日) 17:58
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文化放送「みのもんたの
ニッポンdiscover again」係
パーソナリティ

みのもんた

番組概要

歴史・文化・芸能・スポーツなどに造詣が深いみのもんたが【東京】【日本】【時代】【人間】をテーマに、各界の著名人をゲストに迎えます。
対談を通じて、日本の伝統・文化、日本人の生き方など様々な事象を掘り下げ、「再発見」し、未来につながる理想の日本、そして日本人の姿を描き出します。

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