◆９月　1日（月）
ゴダイゴ　「銀河鉄道999」
ミッキー吉野、タケカワユキヒデ、浅野孝巳、スティーブ・フォックス、トミー・シュナイダーから成る5人組、ゴダイゴ。建武の新政をおこなった"後醍醐天皇"の名前と輪廻転生を思わせる「行って・死んで・行く」の直訳「ゴー・ダイ・ゴー」が名前の由来になっています。
1976年、カネボウ化粧品のCMソング「僕のサラダガール」でデビュー。当時ロックバンドがコマーシャルソングを手掛けるのは異例で、その後も、CMソング、テレビドラマの主題歌、映画のサウンドトラックを数多く手掛けていきます。特に、日本テレビ開局25周年記念ドラマ「西遊記」の主題歌「モンキーマジック」と、エンディングテーマ「ガンダーラ」は、同じドラマで同じアーティストが担当し、1位を争いました。
この曲「銀河鉄道999」は、1979年公開の映画「銀河鉄道999」の主題歌として発表。同時期にリリースされたさだまさしの「関白宣言」に阻まれてオリコンのシングルチャートで1位になれなかったものの、大ヒットして、ゴダイゴの代表曲となります。さらに今年、エグザイルとエム・フローのバーバルのコラボレーションによって、カバーされています。

◆９月　２日（火）
岩崎良美　　「タッチ」
高校生の時に、ドラマ「江戸の鷹」で芸能界デビューを果たした岩崎良美。当時人気歌手であった姉、岩崎宏美の影響もあり、1980年、シングル「赤と黒」で歌手デビューを果たします。デビュー当初から歌手としての実力が高く評価され、特に3枚目のシングル「あなた色のマノン」は、日本レコード大賞新人賞をはじめとし、各音楽祭で新人賞を獲得し、紅白歌合戦にも初出場を果たしました。この時、岩崎宏美も紅白歌合戦に出場しており、紅白史上初めて、姉妹同時のソロ出場となりました。
この曲は、6500万部以上を売り上げたあだち充原作のアニメ『タッチ』の主題歌。85年に、日本レコード大賞金賞を受賞するだけでなく、日本アニメ大賞主題歌賞を獲得しました。また、高校野球アニメの主題歌であったことで、今なお、高校野球の応援歌として使われています。岩崎良美は、続く「タッチ」の主題歌「愛がひとりぼっち」も担当し、エンディングテーマとなったカップリングの「青春」は、翌86年の選抜高校野球の入場行進曲に選ばれました。

◆９月　３日（水）
飯島真理　　「愛・おぼえていますか」
大学在学中にシンガーソングライターとして契約し、1982年、テレビアニメ『超時空要塞マクロス』の声優オーディションで、作中のアイドル歌手リン・ミンメイ役に抜擢された飯島真理。歌手としては、NHKのアニメ「スプーンおばさん」の主題歌である「夢色のスプーン」で1983年にデビューし、全曲自作という１STアルバム『ロゼ』は坂本龍一がプロデュースしました。
この曲は、本人がリン・ミンメイ役を務めている、1984年に公開された劇場版アニメ『超時空要塞マクロス〜愛・おぼえていますか』の主題歌として発表され、オリコンシングルチャートで7位を記録し、飯島真理にとって最大のヒット曲になりました。
その後は、シンガーソングライターとしてアーティスト活動に専念し、1989年に、アメリカ人の音楽プロデューサーと結婚したことで、ロサンゼルスが活動の拠点となります。現在は、アメリカでインディーズ活動をしていますが、2006年に、アメリカ最大のインディーズ音楽賞、ジャスト・プレイン・フォーク・ミュージック賞でベストソング賞を受賞しました。

◆９月　４日（木）
杏里　「キャッツ・アイ」
高校時代からモデルとして活躍し、1978年、尾崎亜美提供の「オリビアを聴きながら」で歌手デビューを果たした杏里。この曲は、1983年、テレビアニメ『キャッツ･アイ』の主題歌として発表されて、オリコンシングルチャートで杏里自身初めて��1に輝き、5週連続1位を記録。紅白歌合戦、初出場を果たします。
また、翌84年、春の甲子園選抜高校野球の入場行進曲に採用され、アニメの主題歌として初めての選出という快挙となりました。「ザ・ベストテン」の300回記念番組の1位になるなど、最終的には、82万枚というセールスを記録。杏里最大のヒット曲になりました。1997年には実写版映画『キャッツ・アイ』の主題歌として、「キャッツ・アイ2000」が再びレコーディングされたことでも注目を集めました。

◆９月　５日（金）
B.B.クイーンズ　「おどるポンポコリン」
近藤房乃助、坪倉唯子のツインボーカルに、後に"ミケ"となるコーラス担当の宇徳敬子、村上遥、渡辺真美、そして、増崎孝司、栗林誠一郎、望月衛介からなる8人組、B.B.クイーンズ。ブルース界の大御所、B.B.キングが名前の由来になっています。
1990年、日本中にブームを巻き起こしたテレビアニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマとなったB.B.クイーンズのデビュー曲「おどるポンポコリン」。オリコンのシングルチャートで通算7週1位を獲得。年間130万枚以上という大ヒットを記録し、年間��1にも輝き、さらに、この年、ポップス・ロック部門で日本レコード大賞を獲得しました。この曲で紅白歌合戦初出場を果たし、さらに翌91年の選抜高校野球の入場行進曲にも選ばれました。