番組について
ONAIR REPORT
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◆今までの永遠のメロディ
   
PART2 永遠のメロディー
ONAIR REPORT
◆7月30日(月)
ネーナ 「ロックバルーンは99」

ボーカルのネーナ・ケルナーは、1979年、ドイツ、ベルリンでストライプスをいうバンドを結成し、プロデビューするのですが、翌年に音楽性の違いから解散してしまいます。しかし、そのストライプスのドラムスらとともに新たにネーナというバンドを結成し、1982年、「夢を見ただけ」でデビューし、ドイツで50万枚以上のセールスを記録し、ドイツのヒットチャートで1を獲得します。
この曲「ロックバルーンは99」は、デビューアルバム『ネーナ』からのシングルカットで、全米デビューシングルとしてラジオでオンエアされ、ドイツ語ながら、全米チャートで初の1を獲得します。この曲は、とてもポップな曲でしたが、東西ドイツの分裂を皮肉った内容の反戦歌で、本国ドイツをはじめ、日本、イギリス、カナダ、スイス、オランダ、フランス、オーストリアでも1を獲得し、ドイツ語で歌われた曲としては、空前の世界的ヒットとなり、ワールドツアーも成功させます。このヒットによって紅一点だったネーナが主演した「恋のロックバルーン」という映画もヒットさせますが、1986年に4枚目のアルバムをリリ−スすると、解散してしまいます。
その後、ネーナ・ケルナーは、ソロ・アーティストとしてデビューしますが、現在は4人の子供の母親として、ロックに限定されないクラシックや童謡、子守唄といった子供向けのアルバムも製作しています。

◆7月31日(火)
堀内孝雄  「君のひとみは10000ボルト」

1971年、谷村新司、矢沢透とともにアリスを結成し、72年に「走っておいで恋人よ」でデビューを果たした堀内孝雄。その後も谷村新司との絶妙なツインボーカルで、「冬の稲妻」「チャンピオン」といったヒット曲を生み出す一方、アリスの活動と並行する形で、1975年に『言葉にならない贈りもの』というアルバムをリリースし、ソロ活動もスタートさせます。
この曲は、1978年に発表したソロシングルで、資生堂の秋のキャンペーンソングに起用され、96万枚を超すセールスを記録し、「10000ボルトの瞳」という流行語も生まれます。1981年のアリスの活動休止後、本格的にソロ活動を開始させるのですが、ニューアダルト・ミュージック路線に変更して、「愛しき日々」「恋唄綴り」「影法師」といったヒット曲を生み出します。
1988年に「ガキの頃のように」という曲が、「はぐれ刑事純情派」という刑事ドラマの主題歌になりヒットしたことで、その年の紅白歌合戦にも初出場を果たし、以後、18年に渡って「はぐれ刑事純情派」の主題歌を担当することになり、ゲストとしてドラマにも何度か出演しました。
アリスデビューから30周年の2001年には、アリスとしての活動を復活させ、神戸復興記念チャリティーコンサートをはじめ、全国ツアーも行い、話題をよびました。

◆8月1日(水)
ダイアナ・キング 「シャイ・ガイ」

ジャマイカ出身の女性レゲエ・シンガー、ダイアナ・キングは、5歳から教会でゴスペルを歌って、育ちます。アレサ・フランクリンやチャカ・カーン、パティ・ラベルといったR&Bシンガーに憧れて、13歳の時、歌手になることを夢見て、家を飛び出し、キングストンのクラブや観光地オチョ・リオスのホテルで歌うようになります。やがて歌のうまさが評判になって、1992年にシャバ・ランクスのバック・コーラスを務めることになり、アメリカやヨーロッパを回ります。
そして、映画『クール・ランニング』のサントラの中で、ボブ・マーリーの「スター・イット・アップ」をカバーし、一躍注目を集め、1995年にアルバム『タファー・ザン・ラブ』でデビューを果たします。このアルバムからこの曲「シャイ・ガイ」が映画「バッド・ボーイズ」の主題歌になり、世界的に大ヒット。日本でもアルバム『タファー・ザン・ラブ』は、100万枚を超すセールスを記録し、90年代のレゲエブームの一翼を担います。
1996年には日本人レゲエアーティスト、ナーキとのデュエット・ソング「アイル・ドゥ・イット〜愛のパトワ」がヒットし、日本のレゲエ人口の裾野をさらに広げます。その後、結婚、出産と充実した私生活も送りますが、ディオンヌ・ワーウィックのカバー曲「小さな願い」や「ライズ」といったヒップホップやR&Bのエッセンスを織り交ぜたヒット曲を生み出し、日本のお茶の間でもお馴染みのレゲエ・アーティストとして愛されています。

◆8月2日(木)
男闘呼組 「デイブレイク」

前田耕陽をリーダーに岡本健一、成田昭次、高橋一也の4人組として、1985年に結成した男闘呼組。
本格派ロックバンドというコンセプトのもとで、ジャニーズ事務所が世に送り出したロックグループで、デビュー前から、CM、テレビ番組、そして、音楽番組に出演しており、結成から3年後の1988年、満を持した形でこの曲「デイブレイク」でデビューします。このデビュー曲は、カップリング曲とジャケットのデザインが異なったバージョンを4種類同時にリリースし、オリコンシングルチャートで、1位に輝きます。
この曲で、男闘呼組は日本レコード大賞新人賞を受賞すると共に、年末の紅白歌合戦にも初出場を果たします。さらに男闘呼組主演する映画「ロックよ、静かに流れよ」も公開され、日本アカデミー賞話題賞と毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞も受賞します。
その後も「秋」「タイム・ゾーン」「クロス・トゥ・ユー」がオリコンで1位を獲得し、6枚目のシングル「エンジェル」からは自分たちで楽曲を作るようになるのですが、1993年、男闘呼組が主役の舞台「スラブ・ボーイ」終了後に突然解散してしまいます。
現在は、メンバー4人はそれぞれに俳優やミュージシャンとして活動しています。

◆8月3日(金)
チープ・トリック 「甘い罠」

1974年アメリカ、シカゴで結成されたチープ・トリックは、ギターのリック・ニールセンとベースのトム・ピーターソンを中心に結成したバンド、グリーム・リッパーズにボーカルのロビン・ザンダーとドラムのバニー・カルロスが加わる形で、1977年アルバム『チープ・トリック』でデビューを果たします。
ボーカルのロビンとベースのトムの2人のルックスが良かったことで、日本では、デビュー当時からアイドル的な人気を得て、本国アメリカよりも先にブレイクします。この曲「甘い罠」は、セカンドアルバム『蒼ざめたハイウェイ』に収録されていましたが、日本ではシングルカットされて大ヒットするのですが本国アメリカでは全く売れませんでした。そんなチープ・トリックが世界的知られるようになったのは、3枚目のアルバムの記念公演で、初来日ながら武道館で行ったライブの模様を収めた日本限定のライブ・アルバム『チープ・トリック・アット・武道館』でした。
このアルバムの中に収録されていた「甘い罠」が全米のラジオ局でオンエアされると、爆発的大ヒット。逆輸入盤『チープ・トリック・アット・武道館』が飛ぶように売れて、プラチナディスクとなり、チープ・トリックは世界中に知られるようになるのです。また、武道館という名前も世界中に知れ渡り、海外の多くのアーティストが武道館でのライブアルバムをリリースするようになります。
4枚目のアルバムは全米6位の大ヒットとなりますが、80年代に入り、ベースのトムが脱退すると人気は一気に下降線をたどります。しかし、1987年にトムが復帰すると、復帰第1弾となるシングル「永遠の愛の炎」がチープ・トリック初の全米1を獲得し、再び注目を集めました。チープ・トリックは去年デビュー30周年を迎え、ニューアルバム『ロックフォード』をリリース、日本にも来日し、往年のロックファンを喜ばせてくれました。

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