番組について
ONAIR REPORT
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◆今までの永遠のメロディ
   
PART2 永遠のメロディー
ONAIR REPORT
◆5月14日(月)
エイジア 「ヒート・オブ・ザ・モーメント」

エイジアは、1981年に元キング・クリムゾンのボーカル&ベース、ジョン・ウェットン、元イエスのギター、スティーブ・ハウ、元EL&Pのドラム、カール・パーマーに元バグルスのキーボード、ジェフ・ダウンズで結成されます。 キング・クリムゾン、イエス、EL&Pという1970年代後半に台頭した偉大なプログレッシブ・バンドと、「ラジオスターの悲劇」がビッグ・ヒットとなったバグルスという抜群のテクニックをもったメンバーが結成したスーパー・ロック・バンドということで、デビュー当時から注目が集まります。
1982年にアルバム『エイジア〜時へのロマン』でデビューすると、この曲「ヒート・オブ・ザ・モーメント」が大ヒット。アルバム『エイジア』も全米アルバムチャートで10週連続ナンバー1を獲得し、全世界で1500万枚というセールスを記録します。
そのMTVの開局に歩調を合わせて、グループの活動が軌道に乗り始め、MTV企画で、日本武道館で「エイジア・イン・エイジア」というライブを全世界に生中継することになったのですが、商業的すぎるという理由で、ボーカル&ベース、ジョン・ウェットンが来日目前にバンドを脱退。初の日本ライブは、元EL&Pのボーカル、ベース、グレック・レイクを迎えて行われ、全世界にも中継されます。
その後も『アルファ』『アストラ』といったアルバムをコンスタントにリリースしますが、ジェフ・ダウンズを除いてはメンバー・チェンジが激しく、しばらく活動中止状態が続きます。しかし、2000年に入って、ジョン・ウェットンとジェフ・ダウンズが偶然再会、共演アルバムを制作したことで、2006年、オリジナル・メンバーでエイジアが再結成。全英、全米ツアーに続いて、今年の3月に結成25周年目にして初めてオリジナル・メンバーでの来日ツアーを行い、往年のロックファンを喜ばせてくれました。

◆5月15日(火)
つのだ☆ひろ  「メリー・ジェーン」

中学時代からドラムを始め、高校在学中にプロのドラマーとしてデビューを果たしたつのだひろ。卓越したテクニックと日本人離れしたパワフルなドラミングが評判を呼び、佐藤充彦トリオ、渡辺貞夫カルテットといったジャズグループをはじめ、岡林信彦、赤い鳥、五つの赤い風船などのフォーク・グループ、そして、サディステック・ミカ・バンドなどのロックバンドのレコーディングやライブで競演し、日本を代表するドラマーとしての地位を確立させます。
この曲「メリー・ジェーン」は、1971年に歌手としてリリースしたシングル曲で、そのソウルフルな歌声が脚光をあびて、ロングヒットを記録します。リリースした時は6000枚しか売れなかったのですが、発売から7年かけて50万枚のセールスを記録し、「ゴールデン・ミューズ賞」も受賞します。
1986年にはドラマ「金曜日には花を買って」の挿入歌に使われ、再び注目を浴びました。また、つのだひろは清水健太郎に「失恋レストラン」を提供し、大ヒットするなど作詞作曲家としても活動しています。
現在では、ドラムスクールを開校したり、世界各国の著名なミュージシャンと競演するなどして、幅広い活動をしています。

◆5月16日(水)
スーパートランプ 「ブレックファースト・イン・アメリカ」

リチャード・ディビスとロジャー・ホジソンが出会い、「ザ・ジョイント」を結成、そのライブを見たオランダの大富豪がスポンサーとなり、ロンドンでバンド名をスーパートランプに改めて本格的な活動を開始します。
そして1970年、アルバム『スーパートランプ』でデビューするのですが、プログレ志向が強く、全く売れませんでした。しかし、プログレ色を薄めた3枚目のアルバムから「ドリーマー」がイギリスで大ヒット。活動の拠点をアメリカに移します。
そして、アメリカでも立て続けにヒットを飛ばし、1979年にこの曲「ブレックファースト・イン・アメリカ」で全米シングルチャートナンバー1を獲得します。一度聴いたら忘れられないメロディライン、さらに自由の女神を真似たおばさんウェイトレスのユニークなジャケットも話題を呼んで、アルバム『ブレックファースト・イン・アメリカ』はアメリカで400万枚、全世界では1800万枚を超す大ヒットとなりました。しかし、1982年にロジャー・ホジソンが脱退、現在はリチャード・デイビスを中心とした4人で活動を続けています。
彼らの音楽に影響を受けたミュージシャンは多く、最近では、ジム・クラス・ヒーローズがこの曲をサンプリングした「キューピッドのいたずら」をヒットさせています。

◆5月17日(木)
スターダスト・レビュー 「木蘭の涙」

1979年、「アレレのレ」というバンド名でポプコンに出場、優秀曲賞を受賞したのがきっかけで、1981年、アルバム『スターダスト・レビュー』とシングル「シュガーはお年頃」を同時にリリースしてデビューを果たしたスターダスト・レビュー。
デビュー当時は、根本要、柿沼清史、寺田正美、林ボー紀勝、三谷泰弘の5人で、フュージョンを取り入れたコミカルな南国サウンド、歌謡曲的なブギウギと切ないバラードが混在していました。
1984年にリリースした5枚目のシングル「夢伝説」がヒットし、知名度がアップ、この頃から洗練された都会的なサウンドアレンジに変化していきます。そして、1993年、アルバム『ソラ』をリリースしますが、その中に収められていたのが、この曲「木蘭の涙」で、ファンの間では隠れた名曲として後にシングルカットされ大ヒットします。
しかし、この曲のヒット直後、三谷泰弘が脱退、現在は、4人で活動しています。
また、この曲は、多くのアーティストにカバーされ、ライブなどでも歌われていますが、坂本サトル、佐藤竹善・ウィズ・コブクロ、小野正利らはCD化しています。
2005年には、アコースティック・バージョンがリリースされ、ニッカウヰスキーのCMソングにも起用され、スターダスト・レビューを代表する1曲になっています。

◆5月18日(金)
マルティカ 「トイ・ソルジャー」

キューバから南カルフォルニアにやってきた移民の子として生まれたマルティカ。幼少期は子役として活躍しますが、1988年、19歳の時に「ときめきヴァージン・ラブ」でデビューします。
この曲「トイ・ソルジャー」は、デビューアルバム『誘惑のマルティカ』からのセカンド・シングルで、1989年、全米シングルチャートで2週連続ナンバー1に輝きます。ちょうどその頃、ティファニー、デビー・ギブソンといった10代の女性シンガーがブームになっていて、マルティカもアルバムの半分のソングライティングを手掛けていたため、第2のマドンナとして注目されます。
日本では、パイオニアのオーディオのCMに出演して、話題になり、この曲の日本語バージョンもリリースされます。
1991年には、2枚目のアルバム『マルティカズ・キッチン』をプリンスとの共作でリリースしますが、ヒットせず、活動を中止してしまいます。
しかし、2003年にオッペラというゴスペル・ポップ・デュオを結成し、アルバム『オッペラ』をリリースしたり、2004年にはエミネムがこの曲をサンプリングした「ライク・トイ・ソルジャーズ」をサンプリングし、脚光を浴びています。

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