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◆1月15日(月)
エリック・カルメン 「オール・バイ・マイセルフ」
アメリカ、オハイオ州出身のエリック・カルメンは、子どもの頃からバイオリンやピアノ、さらに音楽理論といったクラシックを学びます。しかし、エルビス・プレスリーやビートルズの影響を受け、高校時代からバンド活動を始め、1970年にラズベリーズを結成します。そして、1972年アルバム『ラズベリーズ』でデビューし、「ゴー・オール・ザ・ウェイ」 「明日を生きよう」などのヒット曲を生みますが、1974年に解散。エリックは翌年に『サンライズ』というアルバムをリリースし、ソロアーティストとして、活動をスタートさせます。
この曲は、アルバム『サンライズ』からのシングルカットで、チャートは全米2位まで上昇し、ミリオン・セールスを記録します。また、エリックが子どもの頃から好きだった、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をもとに作られている事で、話題になりました。その後、セリーヌ・ディオンをはじめ多くのアーティストにカバーされたり、日本では、トヨタ・ソアラやダイハツ・コペンといったCMに使われています。
◆1月16日(火)
赤い鳥 「翼を下さい」
赤い鳥は、後藤悦治郎、平山泰代、山本俊彦、新居潤子、大川茂で結成された5人組。1969年の「ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト」に関西・四国代表として出場し、グランプリを獲得しました。そして1970年に「人生」というシングル曲で、メジャーデビューします。
この曲は、1971年にリリースした「竹田の子守唄」のB面に収められる形でリリースされました。カップリング曲でしたが、次第にこの曲の方が話題になり、発売後3年かけて100万枚を突破するヒット曲になりました。さらに、学校教育の場でよく取り上げられるようになって、合唱コンクールの定番曲となり、教科書にも掲載されるようになります。
赤い鳥は、1974年までに600回以上のコンサートをこなしますが、その後、音楽的な路線の違いが顕著になって解散。後藤・平山夫妻は、「紙ふうせん」を、山本・新居夫妻と大川は「ハイ・ファイ・セット」を結成します。その後、この曲は河村かおりがカバーしたり、1998年のサッカーワールドカップの際には、日本代表応援歌として山本潤子がソロで歌うなど、今なお歌い継がれている曲です。
◆1月17日(水)
ジョディ・ワトリー 「ルッキング・フォー・ア・ニュー・ラブ」
シカゴ出身のジョディ・ワトリーは、歌手でピアニストの母親、ゴスペル・ラジオDJの父親の影響を受けて育ちます。15歳のときに、アメリカの人気テレビ番組「ソウル・トレイン」のダンサーになり、この番組の進行役、ドン・コーネリアスによって作られた「シャラマー」のメイン・ボーカルとして1977年にデビューします。シャラマーでは「ナイト・トゥー・リメンバー」や映画『フットルース』の挿入歌「ダンシン・イン・ザ・シーツ」などがヒットしますが、1984年に脱退。ソロ・デビューにあたって、元シックで、ダイアナ・ロスのプロデューサー、バーナード・エドワーズや後に公私共にパートナーとなるアンドレ・シモンを自らプロデューサーに選んで、1987年にソロ・デビュー・アルバム『ジョディ・ワトリー』をリリースします。
この曲は、そのアルバムからのシングル曲で世界中のディスコ・フロアでかかりまくり、全米ポップスチャートでは2位にR&Bチャートでは1位に輝き、大ヒットしました。さらに翌年のグラミー賞では、最優秀新人賞を受賞します。90年代に入ると、公私共にパートナーだったアンドレ・シモンと別れ、音楽性にも変化が見られるようになりますが、現在もライブを中心に音楽活動を続けています。
◆1月18日(木)
ゴーバンズ 「あいにきて I need you」
ゴーバンズは1987年に、札幌出身、中学の同級生のボーカル・ギター森若香織、ドラムス斉藤光子、ベース谷島美砂によって結成された女性3人組。1988年にシングル『ざまぁカンカンガール』でメジャーデビュー、そしてこの曲が、アルペンのCMソングとして使われたこともあって、大ヒットを記録し、この曲が収められた3枚目のアルバム『グレイテスト・ビーナス』は、オリコンのアルバム・チャートでbPを獲得し、武道館でのコンサートも成功させます。
その後、ドラムス斉藤が脱退、レコード会社の移籍、そして谷島の体調不良などがあって、1994年にゴーバンズは解散します。ちなみにゴーバンズというバンド名は、陣内孝則が在籍したロッカーズの曲の中に「GO BANG」という歌詞があり、森若が陣内ファンだったということから来てます。
◆1月19日(金)
チャック・ベリー 「ジョニー・B・グッド」
ロックンロールの偉大な創始者で、数多くのアーティストに多大な影響を与えたチャック・ベリー。エルビス・プレスリーやビートルズ、ローリング・ストーンズ、ビーチ・ボーイズなどがカバーしており、チャック・ベリーのオリジナルを知らなくても、チャック・ベリーの曲は聞いたことがあると思います。
この曲は、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でマイケル・J・フォックスが、1985年から1955年にタイムスリップした時に熱演した楽曲で、洋楽を知らない人でも広く知られている楽曲のひとつになっています。
今年81歳を迎えるチャック・ベリーは、17歳のときに自動車を盗んで服役し、出所後、ミュージシャンとして活動を始めます。28歳のときにマディ・ウォーターズの口利きによって、チェスレコードと契約を結び、シングル「メイベリーン」でデビューし、全米でトップ5ヒットを記録しました。チャックは歌もさることながら、彼独特のギター・リフと腰を曲げて歩きながらギターを弾き鳴らす「ダックウォーク」が話題になります。そして、1958年にこの曲をリリースし、大ヒット。その後は、カントリー、ロック、ポップス、レゲエ、ヘビーメタルとジャンルを問わず、数多くのアーティストにカバーされています。ギター・ヒーローとなったチャック・ベリーですが、14歳の少女をコンサート・ツアーで全米中を連れ回し、再び刑に服すなどしますが、世界中にロックンロールを広めたという功績を称えられ、1986年、第1回ロックン・ロール名誉の殿堂入りを果たしています。
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