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◆1月1日(月)
インエクセス 「ニュー・センセーション」
1977年にティム、アンドリュー、ジョンのファリス3兄弟が結成した 「ファリス・ブラザース」 にボーカルのマイケル・ハッチェンス、サックスのカーク・ペンギリー、ベースのゲイリー・ゲリー・ビアーズが加わって出来たオーストラリア出身の6人組、インエクセス。
1980年にシングルデビューすると、年間200本以上のライブを行い、オーストラリアでは人気を獲得していきます。そして、1983年には、念願の全米デビューも果たしますが、その名前が世界的に知られるようになったのは、1988年にリリースした6枚目のアルバム 『キック』 からで、このアルバムからの 「ニード・ユー・トゥナイト」 が初の全米bPに輝きます。この曲は、その 『キック』 に収められたヒット曲で、このアルバムは全世界で1000万枚以上のセールスを記録します。
ボーカルのマイケル・ハッチェンスは見た目も声もセクシーであったことから 「新世代のミック・ジャガー」 等と言われ、映画にも出演するようになります。しかし、1997年、バンド結成20周年記念コンサートのためにシドニーに戻ってきたのですが、リハーサル中にホテルで自らの命を絶ってしまいます。その後、バンド解散の危機もあったのですが、シドニーオリンピックの閉会式に出演し、さらに一昨年、全米のオーディション番組から新しいボーカル、JDフォーチュンの加入が決定し、ニューアルバムをリリース、ワールドツアーを行いました。
◆1月2日(火)
グローブ 「ディパーチャーズ」
新人女性オーディションで選ばれたボーカル、ケイコ、日本とフランスのハーフのラッパー、マーク・パンサーという2人に、TMNプロジェクト終了後、数々のプロデュースワークを手掛けてきた音楽プロデューサー、小室哲哉が自ら参加したユニット、グローブ。
1995年8月に1stシングル 「フィール・ライク・ダンス」 でデビューし、いきなり95万枚のセールスを記録。そして、1996年1月1日にリリースされた4枚目のシングルがこの 「ディパーチャーズ」 で、230万枚を超すセールスを記録するとともに、3月にリリースされた1stアルバム 『グローブ』 は、413万枚セールスという当時のアルバムセールス歴代記録を塗り替えます。さらに、1997年には日本初となる4大ドームツアーを行い、98年にリリースした3枚目のアルバム 『ラブ・アゲイン』 が発売初日に200万枚の出荷を記録、1stアルバムから3rdアルバムまでの出荷総数が1000万枚を突破し、デビューからわずか2年で1000万枚突破という史上最短記録も樹立しました。
その後、元Xジャパンのヨシキの正式加入やケイコと小室哲哉の結婚といった話題が世間を騒がせましたが、2003年に予定していた東京ドーム・コンサートがインフルエンザのために中止になると、活動が休止状態となってしまいます。しかし、去年3月に2枚組のニューアルバム 『マニアック』 をリリースしたり、ガンズ・アンド・ローゼズのメンバーとミニアルバムをリリースしたりと新たな展開を見せ、グローブ復活を印象付けてくれました。
◆1月3日(水)
ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル 「ア・ホール・ニュー・ワールド」
14歳から地元サウス・キャロライナ州のバンドに参加し、1976年にアルバム 『ピーボ』 でデビューしたピーボ・ブライソン。シルキーな歌声で聴くものを魅了するのですが、不思議とソロではヒット曲に恵まれず、女性とのデュエットでヒット曲を生み出してきました。ロバート・フラックとの 「愛のセレブレーション」 をはじめ、ナタリー・コール、メリッサ・マンチェスター、セリーヌ・ディオンなどとデュエットしヒットを飛ばし、「デュエットの貴公子」 と呼ばれています。
一方、ニュージャージー州出身のレジーナ・ベルは、同じニュージャージー出身のスター、マンハッタンズの 「デュエット・パートナー・コンテスト」 で優勝し、マンハッタンズのデュエット・パートナーとなったことがきっかけで、デビュー。その年にピーボ・ブライソンと 「ウィズアウト・ユー」 という曲でデュエットも果たしています。
そんな縁もあって、1992年再びディズニー映画 「アラジン」 の主題歌でデビューを果たし、この曲で初の全米bPに輝くとともに、92年のアカデミー賞で主題歌賞を受賞し、翌年のグラミー賞では、最優秀楽曲賞と最優秀ポップデュオ賞の2部門に輝きました。
◆1月4日(木)
H2O 「想い出がいっぱい」
H2Oは、1976年、中沢堅司と赤塩正樹の2人が結成した男性デュオで、1980年、映画版の 「翔んだカップル」 の主題歌になった 「ローレライ」 でデビューします。続く2ndシングル 「僕等のダイアリー」 が、テレビ版 「翔んだカップル」 のエンディング・テーマになり、センチメンタルなハーモニーと都会的なサウンドを融合させた清涼感たっぷりなポップスで人気を確立させます。
そして、H2Oの人気を決定付けたのがこの曲で、テレビアニメ 「みゆき」 の主題歌として大ヒットしましたが、1985年にH2Oは解散してしまいます。しかし、2001年に再結成し、活動を再開させて、最近では、キャノンのプリンターのCMソングとして、この曲のリメイクが使われるなどし、今でも、その歌詞の内容から卒業式などで歌われる青春のスタンダード・ソングとして多くの人々に愛されています。
◆1月5日(金)
ボズ・スキャッグス 「ロウダウン」
少年時代にスティーブ・ミラー・バンドのスティーブ・ミラーとバンドを組みますが、ボズ・スキャッグスは、スティーブと別れ、自分のバンドを作り、イギリスで活動を始めます。しかし、折りしもビートルズのデビューと重なり、全く陽の目を浴びることなくアメリカに戻り、再びスティーブの誘いでスティーブ・ミラー・バンドのボーカリストとなります。2枚のアルバムをリリースして好評を博し、ついにソロ・シンガーとしてデビューを果たします。しかし、しばらくはセールス的に成功しませんでした。
この曲 「ロウダウン」 が収められた6枚目のアルバム 『シルク・ディグリーズ』 で、ついにその才能が開花します。このアルバムがヒットしたことで、大人向けの洗練されたラバーズR&Bスタイルが流行し、AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)の元祖的な存在になります。ちなみに、AORは日本的な呼び方で、アメリカではAC(アダルト・コンテンポラリー)と言われています。
また、このアルバムには、デビッド・ペイチ、ジェフ・ポーカロといった後にトトの中心メンバーがバックを固めたこともあって大いに話題となり、アルバムセールスは400万枚を超える世界的大ヒットとなります。その後80年代に入ると、ボズは一切の音楽活動をやめてレストラン経営に乗り出し、事業家に転身してしまいますが、今はマイペースに音楽活動を続けています。
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