2015年8月26日 放送分より

●最新のアジアの音楽をご紹介する「Brandnew Asia」

Summer Stop - Every Rainy Day(タイ)
1999年の設立以来、タイのバンコクを拠点に洗練されたポップ・サウンドを国外にも伝え、一時期は「バンコクの渋谷系レーベル」としても日本でも知られたSmall Room(2008年にはフリッパーズギターのトリビュート・アルバムも作られた)。現在は音楽性の幅も広げており、リッチマン・トーイやタトゥー・カラーなどの人気バンドが所属。このサマー・ストップもそんなSmall Roomの所属バンドで、夏にぴったりの爽やかなポップ・サウンドを届けてくれます。これもまた、日々進化を続ける巨大都市バンコクの「現在の音」。
PV:https://www.youtube.com/watch?v=WAV_PuHK9Pg


●アジアの「今」をご紹介する「Asian Hotline」

新番組特派員の神谷千里(ちさと)さんが初登場です!インドネシアのジャワ島からのレポート。
日本にインドネシアのアーティストを招聘したことをきっかけに、今度は彼らの生活文化に触れたいと思ってインドネシアに住むことに。日本の伝統芸能とは違い、住宅地の半屋外のようなところで大音響を鳴らしながら、伝統芸術の影絵を演ずるような文化観は日本とは全然違っているそうです。
まずますインドネシアに魅了されている神谷さん。今後も番組に出て頂きますのでお楽しみに。
ご紹介頂いた曲は
ガンサデワ / ホームランド

●番組が注目する「アジアなひと」をお招きする「Asian Conscious(エイジアン コンシャス)」
バリ舞踊のダンサー 小谷野哲郎さん

インドネシアのガムランは、例えば若い人が「モテタイからガムランをやる」というくらいで、今も生きている芸能。
一方で、今も生きている芸能であるが故に、新しいものを取り入れすぎて大事な要素が失われてしまっているんではないかと懸念小谷野さんは懸念されています。そこで小谷野さんは、ご自身の表現活動とは別に、バリの伝統芸能を守る活動をされています。
小谷野さんが最近支援しているのはティルタ・サリという楽団。バリ舞踊の代名詞で、今やたくさんの観光客に観られいる「レゴン舞踊」の「完全版」をやっているとのこと。
バリの伝統舞踊の中で、ツーリストに、よく知られているのはレゴン舞踏ですが、その多くは短縮版で、最近では完全版に触れる機会そのものが少なくなっているそうです。
紹介していただいた曲は ティツタ・サリ の「レゴン・ラッサム」。
レゴン舞踊の中でも最もポピュラーな演目だそうです。

インドネシアには様々な観光スポットがありますが、バリ島のこういった舞踊や芸能に触れるために、是非現地に直接足を運んでこうした芸能に触れてほしいというメッセージをいただきました。心の奥底にあるものと響きあうバリ舞踊、次のお休みにいかがでしょうか?

【MAU LISTEN TO THE EARTH】2015年8月26日 22:20

2015年8月19日 放送分より

●最新のアジアの音楽をご紹介する「Brandnew Asia」

Shigga Shay(シガ・シェイ) - Lion City Kia(シンガポール)
https://www.youtube.com/watch?v=zx3tFw4JOFY

1999年9月生まれの22歳である彼は、現在のシンガポールで注目を集めているラッパー。10代から活動をはじめ、2012年には自宅で録音したミックステープ音源が国外のヒップホップ・ヘッズの間でも話題に。地元の仲間たちと結成したグループ、グリズル・グラインド・クルーでも活動しているほか、2013年の「Lim Peh」は英語~中国語~福建語をミックスしたラップで話題を集め、シンガポール国内のチャートでも上昇。
この「Lion City Kia (Ft. LINEATH, Akeem)」では「俺はライオン・シティで生まれ、育ったんだ」と自分の地元をレペゼンする(「ライオン・シティ」とはシンガポールのこと)。また、PVを制作しているのはグリズル・フィルムス。この映像制作集団もShigga Shay とその仲間たちで構成されている。

アジアの「今」をご紹介する「Asian Hotline」 上原亜季さん 

アメリカをベースに活躍しているユナという女性歌手をご紹介。
ギターリスト。2008年にマレーシアでデビューされ、今ではマレーシアの女性からもファッションリーダー的な存在。英語の曲が多い中、有名になってもマレーシアのファンのことを忘れない。

唄も素敵ですが、ファッションが素敵。元々2008年にマレーシアでデビュー。
当時、歌い上げるような歌唱力があるアーティストがマレーシアでも多かった中で、
ギターで静かに伝える洗練された音楽センスが魅力。
クアラルンプールのユニクロがイスラムの女性向けにスカーフを売り出したときに
5月にマレー語のみのアルバムが発売された。曲がアルバムから。

ダンセブナーリャ / ユナ


●番組が注目する「アジアなひと」をお招きする「Asian Conscious」

インドネシア・バリ島の踊り、バリ舞踊のダンサーとして活躍されている小谷野哲郎(こやの てつろう)さんが登場。1970年のお生まれで、大学在学中よりバリ舞踊をはじめ、インドネシア政府給費留学生としてバリ島に留学。そこで現代最高のバリ舞踊家達に師事されます。帰国後は日本初のプロの男性バリ舞踊家として活動を開始し、バリの仮面を使った仮面舞踊を中心に、演劇やコンテンポラリーダンスの舞台などでも活躍。また、音楽の分野でも、総合的バリ芸能ガムラン集団「ウロツテノヤ子」を結成され、バリ音楽の演奏のみならず、朝崎郁恵やUAなど、日本の様々なジャンルのミュージシャンと共演するなど、枠組みにとらわれない自由な活動をされています。また、バリの伝統芸能を支援するためのプロジェクトを手がけるなど、日本とインドネシアの文化交流のキーマンとしても活躍されています。

【MAU LISTEN TO THE EARTH】2015年8月19日 22:16

2015年8月12日 放送分より

●最新のアジアの音楽をご紹介する「Brandnew Asia」

ラオス移民ケネディー・カルビンの「ラオプライド」という曲をご紹介。
アメリカ西海岸にはアジア各国からの移民が集まっていることで知られますが、今回紹介するのはラオス系アメリカ人のラッパー。ラオス系アメリカ人がアメリカに同化して行く中で自らのアイデンティティに目覚めこうしたラップに表現されている。

Kennedy Calvin / Lao Pride
https://www.youtube.com/watch?v=_XQ2gAfqyNQ


アジアの「今」をご紹介する「Asian Hotline」strong>

特別編として、番組パーソナリティの大石始さんによる日本の民謡

アラゲホンジ/「藍や真紅に白い百合」
https://www.youtube.com/watch?v=nDu305ISpuw

番組ではこれまで「日本の民謡や祭り囃子を再解釈して、新しい『日本の音』を作りだそうとするアーティストが増えている!」ことに注目して、そういったアーティストをご紹介して参りましたが、今回もそういう選曲でお送りします。日本の民謡や郷土芸能のリズムを取り入れたアラゲホンジというバンドは、秋田出身の斎藤真文さんをリーダーに、東北をはじめとする日本各地の伝統的なリズムや歌と向き合いながら、それをブラジルやアフリカの音楽、ファンクやロックと融合させて話題を集めています。今回ご紹介する「藍や真紅に白い百合」という曲は、青森県の荒馬(あらま)踊りという郷土芸能のリズムを彼ら流に解釈しなおしたもの。夏にぴったりのお祭りサウンドをお楽しみいただけるのではないかと思います。


●番組が注目する「アジアなひと」をお招きする「Asian Conscious」
 
世界を飛び回るサウンドデザイナー/サウンドアーキビストの森永泰弘(もりなが やすひろ)さんが登場。

東京藝術大学大学院在学中よりカンヌ、ヴェネチア、ベルリン世界三大映画祭でサウンドデザイナーとして関わった作品を発表され、その後、フランスで映画理論家/作曲家のミシェル・シオンに師事されます。帰国後は映画や舞台芸術の分野で音楽ディレクター・サウンドデザイナーとして国内外で活躍され、ヴェネツィア・ビエンナーレ(イタリア)、スミソニアン・インスティ チュート(アメリカ)、ミラノ・サローネ国際家具見本市等で作品を発表。近年は 東南アジア・西南アジア、南イタリアなどでフィールド・レコーディングを行い、現地で録音した素材や購入したカセット・レコード・ラジオ等の音源を扱い、地域の伝承神話などをモチーフにした音楽作品を制作されるなど、アジアのサウンドデザインのパイオニアとして様々なプロジェクトに参加し国内外で活動をされています。
来年カンボジアで日本=カンボジア共同制作のプロジェクトが行われるため、現地で協業パートナーに出会うために行って来たばかり。今の東南アジアの中でも音楽が一番面白い国の内の一つだとか。
9/22には振付家の北村明子さんによる日本とインドネシアの共同ダンス作品「TO BELONG」のサントラがリリースされます。振付家の北村明子による日本とインドネシアの共同ダンス作品「TO BELONG」のサントラ。
インドネシアの歌い手である、スラマット・グンドノ、エンダ・ララス、そしてインドネシアが誇るヒップホップグループであるジョグジャ・ヒップホップ・ファンデーションのマルツキ・モハメドをフィーチャリングした、これまでの電子音楽そしてアジア音楽の歴史を解釈/解体する新しい音楽作品。

【MAU LISTEN TO THE EARTH】2015年8月12日 15:10

2015年8月5日放送分より

みなさん、こんにちは!
「MAU LISTEN TO THE EARTH」パーソナリティーの大石始です。
「マガンダング・ガビ!」とフィリピン語でのご挨拶から始まったこの日の「MAU LISTEN TO THE EARTH」、最新のアジアの音楽をご紹介する「BRAND NEW ASIA」のコーナーでは、アメリカで公開され話題となっている「Don't Think I've Forgotten」というカンボジア歌謡全盛期を追ったドキュメンタリー映画のサントラから、カンボジア歌謡のキングともいわれたシン・シサモットの「Navy a Go Go」をお送りいたしました。
DTIFCambodia_poster_final_layerssmall.jpgこちらは映画「Don't Think I've Forgotten」の予告編。早く日本でも公開されないかなあ......早く観てみたい!
"Don't Think I've Forgotten: Cambodia's Lost Rock and Roll" [Official Documentary Trailer]
https://www.youtube.com/watch?v=Ipq4FefX5Ps

また、アジア各地の現地情報をお伝えする「ASIAN HOTLINE」のコーナーでは、フィリピンはマニラ在住のレゲエ・セレクター、T-CASHさんとお電話を繋ぎ、マニラの最新音楽情報をお話いただきました。ご紹介いただいた楽曲は、ここ数年マニラでメキメキと頭角を現してきたというダブ・バンド、グッドリーフの「8bit Warrior」。こちらのPVは放送楽曲ではありませんが、彼らの実力が伝わってくる映像。ぜひマニラでライヴを観てみたい!
https://www.youtube.com/watch?v=X_VIkpz0e2w

また、番組注目の「アジアなひと」をお迎えする「ASIAN CONSCIOUS」のコーナーでは、世界を飛び回るサウンド・デザイナー/サウンド・アーキビストの森永泰弘さんが登場。インドネシアや中国など各地を飛び回りながら、大変興味深いフィールドレコーディング作品を録音してきた森永さんのお話はかなりディープ!カンボジアから帰ってきたばかりということもあって、とても興味深い現地情報も聞かせていただきました。
DSC02840.JPG森永さんの最新情報はこちらでチェック!
http://www.yasuhiromorinaga.com

そんなわけで、「MAU LISTEN TO THE EARTH」、来週もお楽しみに!

【MAU LISTEN TO THE EARTH】2015年8月 7日 18:20

2015年7月29日放送分より

みなさん、こんにちは!
「MAU LISTEN TO THE EARTH」パーソナリティーの大石始です。
「シンチャオ!」とベトナム語でのご挨拶から始まったこの日の「MAU LISTEN TO THE EARTH」、最新のアジアの音楽をご紹介する「BRAND NEW ASIA」のコーナーではインドネシアを代表するジャズ・グループ、LLWの一員としても活躍するベーシスト、バリー・リクマフアのソロ・アルバム『Gift Of Light』から「Berkumandang Suara Dari Seberang」をご紹介しました。実はアジア各地で巨大なジャズ・フェスティヴァルが開催されており、そのなかでも毎年20万人ものオーディエンスが訪れるジャカルタの「ジャワ・ジャズ・フェスティバル」は最大級のもの。バリー・リクマフアが参加するLLWはその「ジャワ・ジャズ・フェスティバル」の常連で、この「Berkumandang Suara Dari Seberang」という曲もアジアのジャズ/フュージョンの魅力を凝縮したものと言えるかも。
d11adf1ff178629259a8ba6ed23c00906f690dc6.jpgこちらの動画はバリー・リクマフアの実力のほどを窺えるパフォーマンス映像。バリーのベースはもちろん、どのメンバーもバカテク!
https://www.youtube.com/watch?v=In5IJo7DLiI

また、アジア各地の現地情報をお伝えする「ASIAN HOTLINE」のコーナーでは、ワタクシ大石始がふたたび登場。実は世界各地で日本の盆踊りが盛り上がっている!----というお話をさせていただきました。ご紹介した楽曲は、インドネシアはジャカルタの盆踊りで実際に踊られているというPro jkt H2(プロジェクトハードゥア)の「ジャカルタ音頭~ダンドゥットMIX」。
こちらはそのビデオクリップ!ジャカルタの盛り上がりが伝わってくるかのような熱い仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=StTJrHPyGfM

また、番組注目の「アジアなひと」をお迎えする「ASIAN CONSCIOUS」のコーナーでは、先週に引き続き、ジャワ・ガムランから日本の民謡までを歌いこなすシンガー、さとうじゅんこさんに来ていただきました。さまざまなプロジェクトを通じ、自身の歌の世界を構築してきたさとうさんの言葉は説得力十分。MAUちゃんもそんなさとうさんのお話に引き込まれていたようですね。さとうじゅんこさん.JPGのサムネール画像さとうさんの最新情報はこちらのオフィシャルサイトでどうぞ!
http://suara.jp/junko/junko.htm

そんなわけで、「MAU LISTEN TO THE EARTH」、来週もお楽しみに!

【MAU LISTEN TO THE EARTH】2015年8月 7日 18:02

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