林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

1/23(日) <国を動物で表わすと?>

飯倉章(いいくらあきら)先生は、
2005年以来、『サンデーユニバーシティ』には
2度目のご出演です。
昔、文化放送の深夜番組『セイヤング』をよく聴いていらして
落合恵子さん(レモンちゃん)のファンだったそうです。

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先生、今日は、リュックにたくさん本や資料を詰め込んで
スタジオに持ってきて下さいました。
(重かったでしょう、ありがとうございました)

そして、1冊1冊リュックから取り出し、先生が手元に置いて
説明する分と、正蔵さんと私が見る本まで用意して下さった上で
『はい、何頁を開いてみてください!』と、本当に授業のように
お話が始まりました。


教科書となったのは、飯倉先生が去年11月芙蓉書房出版から
出された「日露戦争諷刺画大全」上下巻、かなり分厚い本です。

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先生が出版されたこのご本は、諷刺画を通して、
「日露戦争」(1904年~1905年)を見直すことが
大きなテーマになっていて、658点もの諷刺画が掲載されて
います。

先生は、20年ほど前から、「日露戦争」当時における日本が、
欧米でどのように捉えられていたのか研究を続けてこられました
が、当時の新聞雑誌の記事を集めているうちに、自然と諷刺画も
集まってきて、その数なんと658点!!

「日露戦争」を解明する上で、とても貴重な資料になりました。

 

番組後半は、クイズ形式の楽しい授業になりました。


『諷刺画を見るには約束事があるんですよ!』と飯倉先生。

_____諷刺画では、国を動物で表わすのだそうです。

『ロシアは、動物で表わすと何でしょう?』

これは、正蔵さんも私も「クマ」とすぐ分かりました。

でも、ロシアを動物で表わすときは「クマ」だけではないそうで

『はい、上巻のP287を開いて!
 首を切られようとしているワシが描いてありますネ。
 首いくつあります?2つですネ。
 双頭のワシはロシアのロマノフ王朝の紋章なので、これは
 ロシアを表わしているんです。』と教えてくださいました。

そして、急にお茶目な顔つきになって、何かたくらんでいるような
含み笑いで、私たちに聞きました。

『じゃあ、首が3つあったら何ですか?』

正蔵さんと私
「???」

『怪獣映画!』

正蔵さん:「キングギドラ!!!」(笑)

『キングギドラ マイナス 1つの首 → ロマノフ王朝!
 こうやって学生に印象づけるんですよ!』

う~ん、先生なかなかやりますねェ。
双頭のワシ = ロマノフ王朝、確かにもう忘れないでしょう。

先生の講義はこのようにして、「諷刺画を見ながら歴史を知る」
とっても楽しそうです。

ちなみに日本は、
悔しいことに「サル」で表わされることが多いそうで、その他にも
「犬」(従順や忠実の象徴)とか「ヤマアラシ」などに描かれて
います。


お話がとても面白くなってきたのですが、時間が来てしまい、
「日露戦争諷刺画大全」のお話は、来週に持ち越されることになり
ました。

飯倉先生の面白~いお話、来週もぜひ聞いてくださいネ。


【今日の一曲】

 心のままに / ネッド・ドヒニー


番組日記 | 2011年1月23日 08:00

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