12/12(日) 1%は誤差の範囲!?
土屋高宏(つちやたかひろ)先生のご専門は「統計学」と聞いて
何から伺おうかと迷いながら、
「ちょっと、一般の人にはなじみの薄い学問ですが・・・」
と切り出すと
『そんなことないですよ。"データあるところに統計学あり!"
といっても過言ではありません。』と先生は話し始めました。
先生のお話では、「統計学」は私たちの日常生活に
知らず知らずのうちに溶け込んでいるなじみの深い学問です。
たとえば、ラジオの聴取率やテレビの視聴率
(私たち放送局に勤める者は、この数字に一喜一憂します)、
それから、世論調査や国勢調査、さらには、アイスクリームの
売り上げと真夏の気温の関係など、日常生活のあらゆる分野で
データから情報を引き出そうとするとき、「統計学」の理論が
重要な役割を果たしている、というのです。
先生は、具体例を挙げて説明して下さいました。
たとえば、関東地方のテレビの視聴率を調査する場合
(ラジオの聴取率とおっしゃったかどうか、ちょっと覚えて
いません、すみません)
全世帯を対象に調査するのは不可能なので、対象を無作為に
600世帯抽出して、その調査結果から全体の傾向を推測
するんだそうです。
この場合、全世帯を調査していないので、当然〈誤差〉が
生じます。対象が600世帯の場合の誤差は2%~4%、
調査結果は〈95%の確かさ〉だそうです。
この2~4という〈誤差〉の数字の出し方は、
確率と統計学を使うと計算することができますよ!とのこと
でしたが、「数式」を使うので、土屋先生はこの説明を省略
されました。
ここで、正蔵さんと私が気になったことは、
なぜ、調査対象を「600世帯」にするのか、ということ。
土屋先生は、
「それは、〈誤差〉をどのくらいにするか、によりますネ。
調査対象を600から、2000、3000と増やせば、
当然〈誤差〉は小さくなりますが、全世帯を対象にしない限り
100%確か、ということはありえない。」
そして、『1%は〈誤差〉の範囲です。』とおっしゃいました。
それを聞いて、私は、
『先生、ラジオでは、その1%がとても重要な数字なんです!』
と言いたかったんですが、話の腰を折るといけないので
スルーさせました・・・・。
この後も、日常生活と関係のある「統計学」のお話ということで、
「アイスクリームの売り上げと真夏の気温」の関係、
「マンションの価格と部屋の広さ、最寄り駅までの時間、
都心からの距離」との関係など、土屋先生から伺いましたが、
「多変量解析」「回帰分析」といった言葉が登場して
正蔵さんと私、どうも腰が引けてしまいました。
耳慣れない言葉って、相当高い壁となって行く手を阻むもの
ですね。
土屋先生、来週は、もう少しお手柔らかにお願いします。
【今日の一曲】
Hello It's Me / トッド・ラングレン
番組日記 | 2010年12月12日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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