林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

9/5(日) 〈鬼ごっこ博士〉

羽崎先生は、「遊び」の教育面の効果などを研究される中で
誰でも、道具なしに楽しく遊べる「鬼ごっこ」に注目し
研究を続けて20年。
「鬼ごっこ」について話し出すと、もう止まりません。

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まず、「鬼ごっこ」の歴史について____
____いつ始まったか?なんてナンセンス。
極端に言えば狩猟時代からあったと言えるでしょう。
「追う」「追われる」という状況は日常だった・・・・とのこと。
(そう言われてみれば、そうですネ)

また、「鬼ごっこ」は日本ならではの伝統的な遊びだと
思っていたら、そうではないんです。
世界でも「鬼ごっこ」遊びはあるんです。ヨーロッパでは
中世に「TAG(タッグ)」という言葉が出てきますが、
これが「鬼ごっこ」のことだそうです。
ただ、追いかける側が「鬼」であるのは世界でも日本だけ、
これは、お祭り(宗教)的な要素の〈鬼ごと〉に起源が
ある、とのお話でした。
子供の頃、何の気なしに遊んでいた「鬼ごっこ」にも
深~い歴史があるんですネ。

また、羽崎先生は「鬼ごっこ」は
《あらゆるスポーツの原点である》とおっしゃいます。
サッカーも、バスケットボールも、ボールがなかったら
「鬼ごっこ」でしょう?____と。

ただ、今の子供たちは、ボールなど道具があると遊べるのに
何も道具がないと遊ぼうとしない。
野球やサッカーをする少年が多い、といっても
全体から見ればごくわずかで、その他大勢の子供たちは
何か身体を動かして思いっきり遊びたいと思っているのに、
道具がないから遊ぼうとしない。
そんな子供たちに外で遊ぶ楽しさを伝えたい_____
そうだ、昔からの「鬼ごっこ」があるじゃないか、と先生は
思ったそうです。

「鬼ごっこ」は誰でも簡単にできて、道具がなくても、技術が
なくても、すぐ遊べる。
集団で、声をかけ合って、小さな子にはハンデをつけたり、
いろいろ工夫しながら、コミュニケーションをとりながら
遊べる楽しいもの。
しかもその運動量は半端じゃなく「スポーツ」といっていい。

ということで、先生は、「鬼ごっこ」をもっと普及させようと
今年6月、『鬼ごっこ協会』を設立。
日本全国で「スポーツ鬼ごっこ大会」を開催して、
とても盛況だそうです。


羽崎先生のお話を聞いているうちに、子供の頃「鬼ごっこ」
したことを想い出して、なんだかワクワクしてきました。
大きな子供も小さな子供も交じり合って、子供たちが
「鬼ごっこ」をする昔のような光景がまた町中で見られる
ようになったらいいのになぁ・・・と思います。 

羽崎先生の「鬼ごっこ」のお話は、まだまだ続きます。
来週は、「鬼ごっこ」の他に、
先生の考えたオリジナルの遊びについてもご紹介します。


【今日の一曲】

ランナウェイ / ボン・ジョヴィ


番組日記 | 2010年9月 5日 08:00

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