林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

8/22(日) <大きな耳>を持つこと

とってもオシャレな杵渕友子(きねぶちともこ)先生。

襟に白い縁どりのあるグレーのスーツをきっちり着こなし、
真珠のネックレスにイヤリングがエレガント。
先生のまわりだけ涼やかな風が吹いているようです。
何より、メガネが素敵!!(私もメガネをかけているので、
ウヮ~、オシャレ!っとすぐ目が行きました)

kinebuchi2.jpg 

杵渕先生の研究テーマのひとつが「リーダーシップ論」。

どういう人がリーダーに相応しいですか?と伺うと、
『残念ながら、その答えはわかりません』と、杵渕先生。
理想のリーダー像は、一定ではない、とおっしゃいます。

昔は、「頭がいい」「家柄がいい」といった、生まれながらに
人より優れた資質を持っている人が理想のリーダーとされた
ときもあった。でも、それでは十分ではない、と考えられる
ようになり、「仕事がうまくできる」「人心をまとめる術に
優れている」この2つの条件をクリアーする人が、理想の
リーダーとされた時期もあった_____でも、
今は、これだけでも、不十分。
緊急対応できるか?
まわりの状況も変わり、相手もめまぐるしく変わり、
突発的な事態も起こる中で、<緊急に対応できるか?>
そういったことも、リーダーの条件に求められる、といいます。

目まぐるしく状況が変わる「今」という時代にあっては、
「昔ながらのやり方」では通用しない、その時々のやり方で
対処しなければならない、厳しい時代なんですね。
ですから、ある状況において「理想のリーダー」と評価された
人物が、また別の状況において、同じやり方で対処すると
「理想のリーダー」とは評価されない、そういう事態も
起こりうる、というお話でした。


多くのお弟子さんを抱えている正蔵さんも、
お弟子さんをどう育てるか、悩みの種のようで、
『師匠として(リーダーとして)どうすればいいでしょうね!』と
真剣に杵渕先生に尋ねると、

      ≪大きな耳を持つこと≫とズバリ!

「マギー審司ですか?」と正蔵さん!(うまいっ!)

先生曰く、お弟子さん(部下)の話をよ~く聞くこと。
話を聞いた結果、その通りにしなくてもよい。
話を聞いてもらったことで、部下(お弟子さん)も安心して、
その後の上司(師匠)の指示を受け入れやすくなる、というお話。

う~ん、と唸ってしまいました。さらに、先生は、

     ≪人を見て法を説け≫とも、おっしゃいました。

自分の過去のひとつの体験を押し付けないこと。
自分の若い頃は、ああだった、だから、こうすればよい、という
アドバイスを押し付けず、相手によって、話(アドバイス)を
変えることも大切だ、と教えてくださいました。

今日は、杵渕先生から、ためになるお話を沢山伺いました。
来週は、どんなお話を伺えるか、今からとても楽しみです。


【今日の一曲】

アイ・ハード・ア・ルーマー / バナナラマ


番組日記 | 2010年8月22日 08:00

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