林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

1月29日(日)痛みの源

今週も、

城西国際大学 福祉総合学部 教授、

烏野 大(からすの・ひろし)先生の授業。

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今回は、主に関連痛について、お話しいただきました。

関連痛とは、

痛みの原因が発生した部位と別の部位に感じる痛みのことで、

体のある部位の痛みを、

脳が別の部位の痛みと誤認識して生じる痛みと考えられています。


その身近な例が、肩こり。

肩の痛みや張りを感じる場合、

肩そのものに痛みの原因があるケースと、

目や首の不調を肩こりとして自覚するケースが。

目の疲れをとったり、

首の凝りをほぐすことで、

肩こりが解消するケースもあるそうです。


また、こちらも身近な、腰痛。

腰が痛い、と思っても、痛みの原因は腰ではなく、

先生が担当してこられた患者さんの中には、

お尻の内側にあって、足を外側に広げる時に働く中臀筋や、

深層筋肉と呼ばれ、上半身と下半身を繋ぐ働きのある

腸腰筋 ( 腸骨筋と大腰筋の総称 )を手当てすることで、

痛みの源を認識する方もいらっしゃるとのこと。


痛みから早く解放されたいからと、

自分で痛みの大元を探したり、

痛がっている人の体に刺激を加えるのは禁物。

専門知識がないまま、不用意に手当てするのは危険ですし、

よくなるどころか、悪化させてしまうおそれがありますので、

かかりつけの医療機関などを受診して、

「 だいたい、この辺りが痛い 」、

「 どんな風に痛む 」といった情報を伝えることが大切です。

そして、深刻な事態になる前に、

適度な運動やストレッチなどに取り組みながら、

自分の身体の構造を把握する時間を持つことの大切さも

感じる授業でした。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  9 to 5 / DollyParton


番組日記 | 2017年1月29日 08:00

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