林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

1月8日(日)カラダからの手紙

今週は、

城西大学 薬学部 教授、

太田昌一郎(おおた・しょういちろう)先生の授業でした。

太田02~1.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 


臨床病理学がご専門で、

泌尿器科の医師でもいらっしゃる先生に、

今回は、基本に立ち返って 「 尿の不思議 」をテーマに

お話しいただきました。

 

子どもの頃、トイレの訓練で使われる「 シー 」という擬音語や、

水が流れる音を聞くと、

大人になった今でも、トイレに行きたくなる不思議・・・。

緊張するとトイレに行きたくなったり、

授業や舞台上演中、トイレに行きたくなること、あるものですが、

我慢しないで、途中でトイレに行ってもいいのだと言ってもらえたり、

そう思い込むことで安心感を覚えると、

意外と急を要する事態にならない不思議・・・。

尿意・便意に、精神面が反映する現実を、

誰しも実感していることでしょう。


先生のお話を伺っていて、改めて自覚したのが、

排泄と血圧の関係。

我慢したり、力んだりすると、血圧が上がる傾向にあるものの、

排泄後は戻ったり、正常値に近い値になるのだとか。

お手洗いで「 スッキリする、安心する 」といった心持ちが、

決して感覚的なものだけでなく、科学的に裏付けられていると知り、

生理現象、調節機能の高度さに、今更ながら感心しております。


お話の冒頭、はからずも編み出した

「 尿は、身体の状況を知らせてくれるお手紙 」という表現。

生命があるということは、代謝が行われるということであり、

栄養の摂取と排泄を繰り返しながら維持されるのが、生命であることを思い、

そうした営みを、当たり前のように、静かに続けていてくれる我が身を

愛おしく思う年初です。

                                                               石川真紀


番組日記 | 2017年1月 8日 08:00

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