10月9日(日)言葉、音楽、光・・・
今週も、
城西大学 現代政策学部 准教授、
奈良澤由美(ならさわ・ゆみ)先生の授業。
今回は、先生が博士論文のテーマに掲げた
「 キリスト教の祭壇 」 に関するお話から始まりました。
キリスト教における祭壇は、
イエス・キリスト自身を表す象徴で、
教会になくてはならないもの。
他のどの装飾よりも大切なのだそうです。
そして、
目に麗しいもの、つまり分かりやすいものは、俗世に近く危険と考えられ、
言葉、音楽、光、絵画、丸彫り彫刻の順に重んじられるのが、
キリスト教とのこと。
先生のお話の中で一段深く考える機会を得たのが、
キリスト像について。
3世紀~4世紀頃、人々はキリストの姿を描くことに慎重で、
特に、顔を描くことにためらいを覚えていたのだとか。
イエス・キリストは、ギリシャ語で神の子にして救世主=魚を意味することから、
長らく魚として描かれたり、
聖書にあるとおり、
ブドウや羊飼いとして描かれていた時代を経て、
やがて、いつの頃からか、ビザンティン帝国が、
キリストの姿として、黒髪に髭をたくわえた壮年男性のヴィジュアルを選択し、
広く知られるようになった経緯があるようです。
キリスト教美術が最初に生まれたのが、
既に、様々な神様や信教を受け入れていたローマであったことで、
それまでは偶像崇拝がタブー視されていたキリスト教も、
姿形を伴った神様が存在して然るべき、という流れになったであろうことが
納得できます。
海外の教会や聖堂を訪れる時、
まず目を奪われるのが、像や彫刻などの装飾になりがちですが、
礎を成す言葉や音楽、光の崇高さと、
しばし向き合う時間を、
信徒か否かに関わらず、大切にしたいものです。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
Fun Day / Stevie Wonder
番組日記 | 2016年10月 9日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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