林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

10月2日(日)天使からの贈り物

今週は、

城西大学 現代政策学部 准教授、

奈良澤由美(ならさわ・ゆみ)先生の授業でした。

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考古学・美術学を専門とされ、

中でも、中世美術史・キリスト教美術史を主な研究テーマに掲げて

取り組んでいらっしゃる奈良澤先生。

まずは、美術史に興味を抱いたきっかけから、お話しいただきました。

宗教美術に最初に関心を持ったのが、小学生の頃。

ご両親に連れられて、お寺に出かけた時だったそうです。

その後、専門を選択する段階に差し掛かると、

日本よりも遠い世界ゆえ、まだ知られていないことが多く、

もっと知りたいと思い、

キリスト教美術の道を選んだと、振り返ります。


生涯をかけて追究したいと思える道に巡り合い、

志を抱き続けることは、

この世に生を受けた大きな意味であり、

何より幸せなこと。

殊、宗教美術という学術分野の特性上、

知れば知るほど、

学び得たことを自分自身の生き方や周囲との共生に反映できると想像すると、

道の選択は必然、かつ、その人にとって必要なことと感じます。


初期の頃は、翼などない普通のオジさんだったのが、

やがて、

翼のある女性、頭上の輪と翼を兼ね備えた子どもへと変遷した「 天使 」の表現、


そして、

先生の博士論文のテーマであるキリスト教祭壇が、

モノリス(一枚板)の石である必要性・・・


日常生活では触れる機会の少ない事柄であったとしても、

このタイミングで、こうしたお話を耳にしたということ自体、

天使がくれたギフトであるはず。

知らなかったこととの出会いが、

今の暮らしを、より輝かせてくれそうです。

                    石川真紀


番組日記 | 2016年10月 2日 08:00

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