6月19日(日)ガラパゴス&スタンダード
今週も、
城西大学 現代政策学部 教授、
佐藤純訟(さとう・じゅんしょう)先生の授業。
今回は、折々、話題に上る、株主優待のお話から始まりました。
株主さんたちにとっては、株主優待の内容次第で、
株式を取得・保有する動機になることも少なくありません。
株主優待は、会社法上、規定されているものではなく、
導入していない企業もあります。
つまり、企業にとって、株主優待は財務負担となる為、
イメージアップや資金調達、M&A ( 合併・買収 ) 対策などとして、
優待制度を設けているのだそうです。
他方、配当金は、持ち株数に応じて必ず配当されますが、
優待制度は、〇〇株以上保有している株主が対象と階段式の為、
株主さんたちにとっては、不平等性が問題視されています
そして、株式をめぐる動きで、日本でも大規模に報道されるのが、
M&Aに関するニュース。
株式会社である以上、企業の経営者は本来、株主が選択して決めるものですが、
買収した側が経営権を持つのは、
善なのか、悪なのか、当事者によって世論が分かれるところです。
違法性を問われると、実際、裁判所の判例も、マチマチですし、
買収した側が経営者として優秀な可能性もあるのが現実です。
M&Aという事態になった場合、
当事者である企業や株主さんたちにとっては、少なからず変化が生じ、
先行きが見通せない状況となりますが、
佐藤先生のお話で考えさせられたのが、
「世界的に見て、日本だけで固まっていては、業績が期待できない時代。
少しずつでも慣れていかないと」という、避けられない趨勢。
日本は様々な分野において、孤立を意味するガラパゴス現象を指摘されます。
市場の変化に対応し、成長し続ける企業である為には、
自分たちが持つ特性を活かしながら、
グローバル・スタンダードも視野に入れることが不可欠となります。
時化た大海原に漂う小舟のような不安感は拭えませんが、
先生が仰っていましたように、
「儲けだけを優先するのではなく、
従業員、ユーザー、周囲の方々が共存することで、
企業は存在する」という言葉から、
これからも企業や経済活動の主体が人であることが実感でき、
人間らしい暮らしが社会の基盤であることの重大な意義を再認識しています。
石川真紀
【 ON AIR MUSIC 】
I Like Chopin / Gazebo
番組日記 | 2016年6月19日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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