林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

7月19日(日)日本を作り直すには

今週は、

城西国際大学 福祉総合学部 助教、

橋本理子(はしもと・あやこ)先生の授業でした。

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社会福祉学、地域社会福祉史がご専門の先生に、

日本における福祉の歴史を、

戦前から解説していただきました。

福祉が国の施策として形作られていなかった戦前、

篤志家が民間の施設を使用して、

持てる者が持たざる者に与える

自警的な福祉を行っていました。

こうした動きは、明治時代に生まれ、

大正デモクラシーの頃に福祉の対象が広がったようです。


やがて迎えた、終戦・敗戦。

日本の人々の多くは、住む所も職も失い、

過酷な困窮状態に。

GHQ( =連合国最高司令官総司令部 )の指導の下、

国民が基本的な権利として福祉を平等に利用できるよう

制度として確立されるようになっていった経緯があるそうです。


全国の各自治体には軍政部が置かれ、

非軍事化、民主化、公私分離の政策が進められた中で、

それぞれ、担当官の意向が

色濃く反映された時期でもあったのだそうです。


日本が施策や法整備を導入・改正する際、

欧米のケースを参考にしてきた事例は少なくありません。

' こういうものだから 'と為政者が持ち込むことを決め、

市井の人々は、体制について考える暇もなく、

地道に、勤勉に、日々の暮らしを建て直し、

戦後の豊かさ・富を築いてきた面があるように思います。

不穏な議題が続く昨今、

これからの日本社会は、

役割を分担したり、任せたりの、' しっ放し 'から卒業し、

お互いの言動を確かめ、チェックし、共有し合うことで、

作り直していく時代です。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年7月19日 08:00

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