林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

5月10日(日)一錠・一滴の願い

今週は、

城西国際大学 薬学部 准教授、

中村 洋(なかむら・ひろし)先生の授業でした。

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創薬化学・薬学教育がご専門の中村先生。

かつて、医師になることを志望していたものの、

薬学の道へ進むことを決意した学生時代、

ご自身曰く「挫折感を抱いた」とのこと。

そんな時、

再び奮起するきっかけになったのは、

「新薬を創ることができれば、

 医師が一生の間に診られる人数より

 ずっと多い人を救える」という

恩師の言葉だったそうです。


実際に新薬が誕生するまでは、

平均して10年~15年という期間と

数10億円~200億円規模の予算を要し、

しかも、

研究開発される中から晴れて

新薬として世に送り出されるものは、

日本で3万分の1、

外国では100万分の1というデータも存在するほど、

ごく一握りの狭き門。


基礎研究、非臨床試験、臨床試験(治験)、承認申請という

創薬プロセスを経る中で、

企業としては、

経営判断や特許出願など、様々な要素が絡む舞台裏も含め、

実に壮大なプロジェクトであると察することができます。


何年も先の世の中を予測しつつ、

広い世界のどこかで、誰かの役に立つことを信じ、

ひたむきに研究に従事する ―

お薬に込められた、その高い志に敬意を表します。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Touchin' The Wind / Dwight Twilley


番組日記 | 2015年5月10日 08:00

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