12月7日(日)人間力
今週は、
城西国際大学 メディア学部 客員助教、
及川善弘(おいかわ・よしひろ)先生の授業でした。
1週目の今日は、
先生が日活撮影所へ就職された際にお受けになった
助監督試験の内容や、
撮影現場の慣習などを中心に伺いました。
試験では、一般常識を問うテストの他、
共通したテーマの下、
ドラマのストーリーを
原稿用紙2枚程度で作り上げるものもあったとのこと。
以来、30年以上の歳月を経た今では、
撮影所や映画会社で助監督試験を行う所がなくなり、
つまり、
人材を育成する仕組みがなくなってしまったのだそうです。
労働者側にとっては、
給与を受け取りながら学ぶ時代が終わり、
各々の道やスタイルで学び、技術や能力を会得しつつ自分の立ち位置を模索する、
フリーランス中心、
個が尊重される時代へとシフト。
作品毎に撮影チームの構成=座組を選ぶことが出来る自由度が増した利点もあり、
一方で、
次の作品がいつ制作されるのか、
その座組に入れるのかどうか不安定という見方もあります。
及川先生は現在、
学生さんたちと共に、
映像制作を通じて ' 人間力 ' を高めるべく、
努めていらっしゃいます。
映画を観る側が百人百様に受け止めるのと同じように、
映像を作る側もきっと、
作品を生み出す現場に身を置きながら、1人1人様々な課題に取り組み、
それぞれの思いを託していくことでしょう。
自分の命が終えた後も、作品は幾久しく残り、
出会ったことのない人々との心の交流も無限大に存在する -
作品作りというのは、なんて素晴らしいものなのかと思います。
教え、教えられ、
あるいは、
送り手、受け手といった立場に関わらず、
お互いを高め合うことの出来る力こそ、
まさに文化、まさに人間力です。
石川真紀
番組日記 | 2014年12月 7日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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