林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

10月5日(日)ストレス時代

今週も、

城西国際大学 看護学部 准教授、

中村博文(なかむら・ひろふみ)先生の授業。

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今日は主に、

正蔵師匠が中村先生にお訊ねしたいことを

畳み掛けるように言葉にされた、

印象深い放送となりました。


師匠は日頃、周囲の方から悩みを打ち明けられる場面において、

相手は、話すことでスッキリした表情で辞去するものの、

師匠ご自身は、

あとから相手の悩み事を反芻し、背負い込むことが多いのだとか。

このことをお聞きになった中村先生は、

「共感しても、一緒に落ち込まないこと。

 そして、

 今できること、支援できることを探りながら、

 少しずつでも取り組むことが大切」と仰います。


悩みを聞く側が

打ち明ける本人と一緒に落ち込んでしまいがちなのは、

少なからず心が揺さぶられるから。

心理学上の用語では、転移と呼ぶのだそうです。


中村先生は、ご専門の立場から、

「1人で考えるとあまりいい結果が出ないもの。

 複数で一緒に考えることで、

 打開策が見えることも」ということで、

精神科医、臨床心理士、看護師、カウンセラーなど、

専門家の存在を、まずは周知し、

上手に活用することが、

今後、期待されます。


心の内を、なかなか他人に打ち明けられないのは、

日本人の良さでもありますが、

志を同じくする人と手を携えながら、

ストレスとの付き合い方さえも共有していく、

そんな時代なのかも知れません。

                 石川真紀


番組日記 | 2014年10月 5日 08:00

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