林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

8月3日(日)鬼ごっこの起源

今週は、

城西国際大学 福祉総合学部 教授、

羽崎泰男(はざき・やすお)先生の授業でした。

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スポーツ文化がご専門の羽崎先生に、

古くから伝わる鬼ごっこの歴史や意義について教えていただきました。

鬼ごっこの起源は、原始の時代、

食料を得る為に獲物を追いかけたり、

追いかけられながら狩りをしたことが始まりと言われています。

思い起こすと、

1歳の子どもは蟻を、

3歳くらいになると蝶を、

誰に教えられるわけでもなく追いかけ、

生き物を追うという体験をし始めます。


他方、鬼ごっこには、

お祭りの時に子どもたちが遊ぶ祭事・神事が模倣され

一般化されたものという考え方もあるとのこと。


先生がスタジオにご持参くださった数々の浮世絵にも

鬼ごっこの一種、 ' ことろことろ( = 子捕ろ 子捕ろ ) ' や、

日本特有の ' 鬼 ' の存在意義の推察に繋がるヒントが描かれ、

鬼と鬼ごっこが、

私たちの生活に密に受け継がれてきた意義の深さに

思い至ります。

 

羽崎先生曰く、

「人の身体にとって、子ども時代の運動は、とても大切」― 。

身体と心は、人の健康を構成する両輪であり、

大人になってから、子ども時代の経験に感謝することが少なくありません。

場合によっては、現代版への変更を受け入れつつ、

鬼ごっこや、自然と戯れる経験を、

未来を担う子どもたちに伝えていきたいものです。

                 石川真紀


番組日記 | 2014年8月 3日 08:00

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