林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

6月8日(日)世界の工場

今週は、

城西国際大学 国際人文学部 准教授、

孫根志華(そね・しか)先生の授業でした。

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先生が、ふるさと中国で大学に入学された1980年当時、

日本が過熱気味に辿っていたバブル経済への道。

同じ時代、改革開放路線を目指し始めた中国は、

やがて、

インフラ整備や高層ビル群、住居群の建設が一気に進み、

帰るべき自宅が

どこにあるか分からなくなってしまう事態さえ引き起こすほどの

発展ぶりだったそうです。


日本と中国で異なる、バブルの定義。

日本では、崩壊=弾けた経験から、悪のイメージが先行しますが、

中国では、小さなバブル=経済過熱現象が連続しているという考え方が、

括目に値します。

一方、世界中の多くの企業が中国で製造するようになった代償として、

公害対策に苦慮している最中なのが現実。

'世界の工場'と一括りにすると、責任が分散しがちですが、

中国進出を果たした各国、各企業は、

環境や雇用の問題と向き合っていなかくてはなりません。

 

先生がご専門分野に進むきっかけとなったのが、

「文学と経済の発展は、スピードが違う」と気づいたこと。

一般的、普遍的なテーマであっても、

自ら主体的に気づき、取り組むことで、

新たなアプローチに繋がると再認識した授業でした。

                 石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Sailing / Rod Stewart


番組日記 | 2014年6月 8日 08:00

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