林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

12月29日(日)再起~再生

今年最後の放送は、この時季恒例、

「 箱根駅伝 直前スペシャル 頑張れ!城西大学 」。

城西大学 経営学部 准教授で、

男子駅伝部監督の

櫛部静二(くしべ・せいじ)先生、

そして、

箱根駅伝中継で

往路センター実況と復路情報センターを担当予定の

松島 茂アナウンサーとお届けしました。

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本番4日前 ―

トレーニング中心の時期は既に終了し、

ランナーたちは、

ある種の達成感を胸に抱き、

伝統の襷を繋ぐ責任と綯い交ぜに

早く走りたいという気持ちが高まってくるそうです。


今回の大会を迎えるに当たり、

城西大学 男子駅伝部は、

失敗からの再起と

チームの再生という

劇的な日々を積み重ねてきました。


今年のお正月に開催された第89回大会では、

5区山登りで浜本栄太選手(当時4年生)が途中棄権。

国道1号の最高地点、二子山の標高874m地点に差し掛かった頃、

気温3℃、風速18mという過酷な天候の犠牲となってしまいました。

足元がふらつき始めたのは、18.3km付近。

やがて前のめりになり、

櫛部監督が呼びかけ、水を飲ませようとしても無反応に。

こうした状況を受けて、

審判員からは「 あとは監督の判断 」と言われ、

櫛部監督曰く「 頭でも打ったらまずい 」と、

苦渋の判断を下すに至ったそうです。

中央大学の野脇勇志選手(当時4年生)も、

低体温と脱水症状といった同様の症状で途中棄権となりました。


頼もしさを感じるのは、

この苦い経験を さほど引きずることなく

前向きに捉えて1年をスタートさせたという点。

襷の重さ、尊さを噛みしめているからこそ

究極の失敗を出発点に転換できたはずです。


「 先輩の分までリベンジしたい 」と語るのは、  

2年に亘りキャプテンを務める山口浩勢選手(4年生)。

エースの村山紘太選手(3年生)は、

「 過去最高順位に貢献する 」 と

意気込みを見せています。

' チームに貢献したい '

' 自分の役割を果たしたい ' という直向きさが

必ずや総力として結集し、

シード権獲得、最高位タイ、

あるいは、

最高位5位の目標へと向かわせてくれることでしょう。


エントリーメンバーが発表されるのは、今日午後。

1月2日、3日の熱戦を、

文化放送でご一緒に応援しましょう。

                石川真紀


番組日記 | 2013年12月29日 08:00

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