林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

4月21日(日)'聡明さ'

今週も、

城西大学 経済学部 教授、

大水善寛(おおみず・よしひろ)先生の授業。

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今回は、景気浮揚・経済活性化の為の

有効需要について、

そして、

1990年代以降、中心的な考え方として台頭した

グローバリズムについて、

教えていただきました。


かつて、世の中を動かしていたのは、

ホブスンやケインズといった

比較的、裕福な家庭に生を受け、自身も財を成した経済学者たちの考え方。

ヨーロッパには、特に、

' 聡明な人が国を動かすと成功する ' 

と信じられてきた歴史があるのだそうです。


' グローバリズム ' や、

今まさに課題となっている ' TPP ' についても、

世界全体を、ある程度まとまった単一の市場と捉えることで

今までより良くなるはずという発想の下、

推進されているものの、

釈然としない面が往々にして存在します。


旧態依然とした既得権益も、

何か新しいことを始めようとする勢力も、

結局のところ、

富める者だけが益々、富を増大させ、

市井の人々の血と汗が、なかなか報われない、

そんな現実を生み出してしまっています。


文化や、宗教、国民性、気質、志向...

政策やライフスタイルを選択する上で

考慮されるべき概念は多岐に亘ります。


グローバルに生きる人々が、

平均的に納得できる決定を見るには、

綿密な話し合いが不可欠で、

かつ、

その話し合いを重ねている最中にも、

時は流れていきます。


機会の平等を世界中に浸透させる為に

何が必要で何が不必要なのか、

過不足なく判断できることが、

真の ' 聡明さ ' なのかも知れません。

                石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】

    
  Bette Davis Eyes(ベティ・デイビスの瞳) / Kim Carnes


番組日記 | 2013年4月21日 08:00

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