林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

2月10日(日)普遍のメッセージ

今週も、

城西短期大学 ビジネス総合学科 客員教授、

長谷川 啓(はせがわ・けい)先生の授業。

前回に引き続き、小説家・佐多稲子の足跡を辿りました。


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今回は、主に、戦中~戦後の作品に着目。

「生きた兵器」

「私の東京地図」などの作品に描かれた、

銃後の戦いと、戦争責任を自問する様について、

長谷川先生に解説していただきました。


多くの人々に読まれ、発行部数を伸ばすことは、

おそらく、作家の大きな目標であり、

成功の指標でもあるのでしょう。

一方で、

戦時中にあって、

戦意高揚に協力せざるを得ない状況を経験した

売れっ子作家として佐多稲子は、

兵士たちを前に、どんな言葉を選び、自らの声で語ったのでしょう。


人は、1つ1つの言動を成す時、

自分が納得できる何かを信じて、そうしているような気がします。

自分の信条とは違ったり、

条件が異なれば別の答えを出していたはず、と思うような事態でも、

先達の言葉に光を見出したり、

あるいは、家族や伴侶など、身近な人物の助言を得たりして、

その時に最善と思える決断を積み重ねているのではないでしょうか。

 


大なり小なり、悩み事は、少ない方が断然、気楽なはずですが、

あれこれ思い悩んで生きる人には、

同じように日々を送る味方が居てくれるもの。


そして、そうした悩みの種が、同じ時代にかぎらず、

時空を超えて共通する普遍的なテーマでもあることを、

私たちは、古書、書物から知り、

糧にしながら、

命を繋いでいくのかもしれません。

                石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】

    
  New Song / Howard Jones


番組日記 | 2013年2月10日 08:00

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