林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

2月19日(日)川自慢

今週は、

城西大学 経済学部 助教、

山下 琢巳(やました・たくみ)先生の授業でした。


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先生がライフワークとして研究に取り組んでいらっしゃるのが、

ふるさとである静岡県を流れる天竜川。


日本で9番めの長さを持つ1級河川、天竜川は、

名前に ' 竜 'の文字が入っていることからも推察できるように、

有史以来、氾濫を繰り返してきましたが、

多くの人々は、土地を離れることなく、河畔に住み続けました。

先生の研究によりますと、その主な理由は、

復旧・復興事業として行われた堤防の修理で一時的に生計を立てながら、

元々の産業である農業と両立させることができたこと。

 

水害の後は、肥沃な土砂が堆積し、

作物の生育に良い効果がもたらされたそうです。

 


江戸時代、

旧東海道を流れる河川には橋梁を架けてはならないことになっていて、

舟渡しが主流だったことや、

地盤の高い所を選んで家屋を建てていたことなど、

先人たちは、叡智を集め、理に適った生活を築いていたようです。

 

 


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河川研究会、あるいは地理部を立ち上げ、

やがて

「 川自慢でもしてみたい 」と仰る正蔵師匠。

天竜川も然ることながら、

日頃のお散歩コースにも研究のヒントがありそう。


次回の授業をきっかけに、

新しい ' 流れ ' が生まれるかも!?


                  石川真紀


【 ON AIR MUSIC 】

   Tea For Two / Doris Day   


番組日記 | 2012年2月19日 08:00

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