9月20日(日)演出によるイメージ
今週も、
城西国際大学 国際人文学部 准教授、
吉城寺尚子(きちじょうじ・なおこ)先生の授業。
今回の例題は、フランケンシュタインとドラキュラでした。
' フランケンシュタイン 'の一般的なヴィジュアルイメージは、
巨躯で四角い顔、頭にボルトが刺さっていて、傷だらけ、というものですが、
実際のところ、フランケンシュタインは博士の名前で、
原作では、怪物(モンスター、クリーチャー)と称される無名の存在。
巨体で皮膚が黄色く、醜いと形容されているものの、
どのように ' 醜い ' のかは、詳説されていないそうです。
そして、興味深いのが、
映像化された時のキャラクター設定。
原作では、
怪物が読書することで人間らしい知性・感情を学ぶ場面がありますが、
映画では、ほとんど言葉を発せず、
周囲の会話や情報を理解できていないような描写が。
映像化する際には、いわゆる演出によって、
大勢の人々が理解しやすいとされる設定に、
半ば強引に導くことが少なくないようです。
一方の、ドラキュラ。
原作は、
周辺人物の日記や手紙、記事、報告書、録音の文字起こしで綴られ、
実際にドラキュラ伯爵自身が姿を見せるのは、
ラスト、人々と対決する場面だけとのこと。
また、近代国家が成り立つ前の20世紀初頭、
ヨーロッパ各地では君主政治によって民を治めていた、その労苦が、
ある種の象徴として
「ドラキュラ」という小説を生み出した背景も垣間見られます。
今回2週にわたる授業で取り上げられた主人公・物語は、いずれも、
100年以上の時を経て語り継がれている作品ばかり。
これから始まる秋の夜長、
各原作と向き合い、
固定化したイメージを、1つ1つ覆してみるのも一興です。
石川真紀
番組日記 | 2015年9月20日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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