林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

9月11日(日)日本経済を支える矜持

今週も、

城西国際大学 経営情報学部 教授、

早田巳代一(はやた・みよかず)先生の授業。

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今回は、日々のお買いものや預金金利、国債に至るまで、

日本人にとっての経済行動・経済観念についての授業でした。


かつての高度経済成長やバブル経済を経験した日本は、

現在、

低金利、低成長、不景気、経済格差が問題視されて久しい時代にあります。

これら諸問題の原点について、

早田先生が仰るのは、

「 買いたいモノがあるか、どうか 」だということ。

例えば、

冷蔵庫や洗濯機、炊飯器など、

日常生活に密着した家電製品、いわゆる白物家電を、

新規で購入する世帯が多かった頃は、

それだけ経済成長率も好調でしたが、

白物家電が広く出回り、

買い替える頻度が低くなった現代においては、

経済も停滞しがち。

こうした歴史をもとに、

むしろ、

「 今の経済状況が普通なのだと考えることが大切 」というのが、

先生の解説でした。


経済のほか、エネルギーや地球環境、

そして、人々の営みを包括的して文化ととらえながら、

これからの時代は、あらゆる分野において、

倫理的かつ持続可能な共生を追求する段階へと差し掛かっています。

このように考えることが出来るのは、

早田先生が仰るように、

日本の国民が勤勉で、余力のある日常を成り立たせているからなのだそう。


信用、矜持なるものは、1日にして成らず-

失いそうになっていることに、どれだけの人たちが気づき、

丁寧な暮らしの尊さを重んじていけるかに、

日本の未来、地球の未来がかかっています。

                    石川真紀


番組日記 | 2016年9月11日 08:00

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