8月17日(日)働く辛さと、喜びと
今週は、
城西大学 経済学部 准教授、
坂本俊輔(さかもと・しゅんすけ)先生の授業でした。
先生のご専門分野である労働経済学を通して社会を見ると、
今の日本社会が抱える諸問題と課題が歴然とします。
先生の分析によりますと、
日本で失業が起きる理由は、次の3点。
1.需要不足による失業 ( 不景気 )
2.構造的失業 ( 企業が求めるものと労働者の資質のミスマッチ )
3.摩擦的失業 ( 採用情報、募集要項が、うまく伝達されていない )
ハローワークや学生課の機能向上、
あるいはインターネットの普及によって、
労働市場を巡る状況は日進月歩と期待したいところですが、
望ましい' 出会い ' が見つけにくいのも現実。
求職中、就職活動中であれば、
当事者は能動的に行動しているわけですから、
まずは、
然るべき情報と、適時、適所に巡り合える環境整備の充実が急がれます。
有力な指標のひとつである完全失業率は、
日本は欧米に比べて低く、
日本史上では、高度経済成長期に比べて高いとのこと。
経済を構成する他の要素や時代背景によって、
数字を単純に比較するのには無理が伴いますが、
2や3のような原因から改善の糸口を模索することは
出来るのではないでしょうか。
正蔵師匠が仰るように、
「落語の世界は、(家庭のご事情や師匠からの破門以外)
自分から辞めたいという人は、ほとんどいない」現状を見聞きしますと、
生きる喜びと、生活の糧のバランスに思いが至ります。
とかく、仕事は辛いもの、と言われ勝ちですが、
喜怒哀楽、艱難辛苦を共有できる仲間や
成果を受け入れてくださるお客さまの存在が、
その辛さを至上の喜びへと変えてくれるもの。
ご縁があった職場で長く務めるには、
何よりも本人が納得し、
周囲と支え合えているという実感が不可欠。
お客さまと商品を、常に最優先とし、
人が財産であることを忘れない業種、企業、団体こそ、
社会に必要な存在なのです。
石川真紀
番組日記 | 2014年8月17日 08:00
林家正蔵 プロフィール
本名<海老名泰孝・えびなやすたか>
1962年12月東京根岸生まれ。
1978年4月
高校入学と同時に林家こぶ平として落語協会に所属。
1981年5月
二ッ目昇進。
1987年5月13日
真打試験合格。最年少で13人抜き昇進。
1989年3月18日
浅草芸能大賞 新人賞受賞。
1990年6月
国立花形演芸大賞古典落語金賞受賞。
2005年3月21日
九代 林家正蔵 襲名。
2005年9月
城西国際大学人文学部客員教授就任。
2005年12月
浅草芸能大賞 奨励賞 受賞。
【映画声優出演】
「うしろの正面だあれ」
「平成狸合戦ぽんぽこ」など
【TVドラマ出演】
TVドラマ「天うらら」・「お美也」など
その他、TV番組司会などメディアに多数出演
【著書】
角川書店「お江戸週末散歩」
集英社「落語いってみよう、やってみよう」
岩崎書店「林家正蔵と読む落語の人びと、落語のくらし」など、他多数。
林家正蔵オフィシャルサイト「蔵の塩梅」 http://www.sanpeido.com/shozo/
石川 真紀(いしかわ まき)
文化放送アナウンサー
4月16日生まれ、秋田県出身。早稲田大学卒業、A型。
プロフィールページ http://www.joqr.co.jp/announcer/ishikawa.html
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