林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

7月27日(日)五輪と悠久

今週も、

城西大学 現代政策学部 教授、

霧島和孝(きりしま・かずたか)先生の授業。

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6年後に控える東京オリンピック・パラリンピック。

投資家の好感や、地価の高騰などをご覧になるかぎり、

霧島先生ご自身、その開催までは楽観視できるものの、

閉会した後が心配と仰います。


1964年に東京オリンピックが開催された時も、翌年は不況となり、

また、

シドニーオリンピックが開催されたオーストラリア、

アテネオリンピックが開催されたギリシャなど、

宴の後、国ごと経済的な困窮に見舞われた例が相次いでいるのが現実。

日本で特に心配されるのは、人口減少で、

2020年をピークに、

ついに首都・東京の人口までもが減少し始めると予測される中、

ブームの反動を見込んだ ' 規模の縮小 ' を、

より本格的に進める必要があると考えられています。


現在、東京都や文部科学省、政府の間で、

オリンピック・パラリンピックの開催規模縮小や、

開催都市の分散が検討されていますが、

施設の有効活用を含め、

少子高齢化を前提とした準備が、

今まさに求められている最中です。


2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、

外国人観光客が類を見ないペースで急増している今、

訪れた人に日本の魅力を肌で感じていただき、

生涯、記憶に残る旅にしていただくには ―


政治的判断を注視しながら、

私たち市民は一方で、

ソフト面の心構えも進める日々。


身近な観光資源の良さを、それぞれが再認識し、

わかりやすく発信する準備をしながら、

その土地土地が持つ悠久の財産の存在意義を

心の目で見つめておきたいものです。

                 石川真紀


番組日記 | 2014年7月27日 08:00

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