林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

7月16日(日)共生

今週も、

城西国際大学 薬学部 教授、

額賀路尋(ぬかが・みちよし)先生の授業。

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今回は、私たちにとって身近な風邪のお話も。


昨年冬から今年春にかけて長期流行したインフルエンザを含め、

風邪はウイルス性のものが圧倒的に多い一方、

のどや扁桃腺が腫れるのは、細菌性のもので、

抗生物質の功罪、耐性についても、

先生に解説していただきました。


授業の後半は、エマージング(出現)・ウイルスについて。

従来は知られずにいて、突如、出現したウイルスを指すもので、

エボラ・ウイルス、SARSウイルス、HIV、C型肝炎ウイルスなどが

これに当たります。


興味深いのが、

「ウイルスは本来、怖い存在ではなく、共生していく相手である」という

額賀先生の言葉。

エボラにしても、HIVにしても、

古来、コウモリやサルなど、近接する動物を宿主に、共生してきた間柄で、

そこに、何らかの理由でヒトが介入、介在したことで、

被害が拡大した経緯があります。


道理をわきまえ、矩を踰えず、敬意をもって・・・


先週の授業で疑問に残った、

ウイルスの存在意義 ―

その答えがあるとすれば、

共生という価値観を継承する為なのかも知れません。

                    石川真紀


番組日記 | 2017年7月16日 08:00

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