林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

7月15日(日)プレッシャーとは

今週も、

城西大学 経営学部 助教で、

女子ソフトボール部監督、

長澤 淑恵(ながさわ・よしえ)先生の授業でした。

 

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世に ' プレッシャー ' と呼ばれる

得体の知れないモノについて、

先生はご自身に関して、

( プレッシャーが ) かかる時ほど燃えたタイプと前置きした上で、

「プレッシャーに負けて活躍の場を台無しにしてしまう人に共通するのは、

 落ち着きがない点。

 自分の言動について、きちんと考えて臨むことが大切」と仰います。


現役時代を振り返って、

あるいは、

現在、学生さんたちと接している中で、

1人1人が自分自身の気持ちをコントロール出来ているかどうかを把握し、

未熟なところを補強し合うことで、

チーム全体が成長していけると確信していらっしゃる様子です。


長澤先生が、ハワイに留学されていた頃に出会った言葉、

「人は、自分の為よりも、

 他人の為に何かをする時の方が大きな力を発揮できる」―


他方、正蔵師匠ご自身の体験からは、曰く、

「ほどよい緊張感は必要。

 とにかく場数を踏むことで、プレッシャーに負けない経験を獲得していくもの」―


言うまでもなく、どちらにも真実があります。


表層的には、ソフトボールが団体競技、落語は個人芸ですが、

それぞれ、

団体競技でありながら、個人技の連携でもあり、

個人芸でありながら、客席とともに作り上げるものでもある、

正反対のような、表裏一体のような、

興味深い対象同士でもあるような気がします。 

 


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自分が思うほど周囲は気に留めていないモノ、

プレッシャーにはそういう側面もあるとするならば、

目標とプロセスを自分なりに明確に設定し、

そこへ向かって信じた道を進むこと。

辞めたい、遊びたい、もう出来ない、といった、

内なる弱い心を、まずはシラミ潰しにすることから始まり、

最終的には

プレッシャーのベクトルさえもコントロールしてしまえるように、

コツコツと研鑽を積むしかありません。


どれだけ準備して闘っても、

望んだ結果を100%導き出せるとは限らないからこそ、

きっと、人間をやっていて面白いんでしょうね。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】

     Summer Wind / Frank Sinatra


番組日記 | 2012年7月15日 08:00

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