林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

6月14日(日)安心・安全を持続させるには

今週も、

城西国際大学 経営情報学部 副学長・教授、

野澤建二(のざわ・けんじ)先生の授業。

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私たちが日々、お買い物で訪れる

スーパーマーケットなどの小売店では、

レシートの情報とポイントカードの情報を併せて

顧客の購買行動を分析する、

バスケット分析 ( 買い物かご分析 ) が為されているそうです。

ある商品を買った人の買い物かごに、他には何が入っているかという

関連購買情報を調べ、

以後、それらの商品を近くに陳列する方法が浸透。

そのお店をよく利用する顧客へのサービス向上を図るとともに、

どういう顧客が、どういう商品を購入しているのか

データを分析し、

小売店やメーカーにとって有益な情報を得ています。


また、新商品が発売された際に、すぐ買う人を

市場ではアーリーアダプターと呼称。

アーリーアダプターが多い商品ほど

ヒットする可能性が高いと言われているそうです。


かつて、

マーケットが小規模で、

町の商店街など

商品・サービスを提供する側と利用する側が

ある程度限定されていた時代は、

売れるか売れないか、

成功するか失敗に終わるか、は、

経験や勘といった

不確かながら愛すべき情報にすがっていた面があったはず。

POSシステム ( 販売時点情報管理 ) が普及した現代は、

事例を広範から集積することが可能に。

顧客の情報を管理・分析することによって、

製造業や小売業にとっては、

戦略を構築・決行する為の明確な根拠となり、

重宝されるようになりました。


分母がいくら大きくなっても、

1人1人の顧客と企業・団体が、

1つ1つの商品・サービスを通じて繋がっていることに

変わりはありません。

私たち消費者は、

楽しみながらも厳しい視点を持って商品・サービスを利用し、

そして、

商品・サービスを提供する企業・団体側も

1つ1つの声を大切にすることが、

安心・安全な社会を持続させる為には不可欠です。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年6月14日 08:00

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