林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

6月11日(日)忌まわしいモノたち

今週は、

城西大学 薬学部 助教、

浦野重之(うらの・しげゆき)先生の授業でした。

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現在は、化学を専門に教えていらっしゃる先生に、

陸上自衛官として勤務されていた頃の経験談と、

そうしたご経験をもとに、昨今起きた化学兵器関連の事件について、

ご所感を語っていただきました。


浦野先生がお勤めされていた陸上自衛隊の化学科職種は、

総勢15万人にのぼる陸上自衛官の中でも最小規模とされる

1000人ほどの組織とのこと。

放射性物質や薬品などで汚染された地域を偵察・検知し、

汚染された人員・装備品等の除染を行うという、重要な任務。

多様な化学兵器からの防護を想定した訓練施設は、日本国内にはなく、

国土が狭小であることなどから、

そもそも日本には専門設備を構えることが困難な為、

欧米にある安全管理がきちんとされた施設に

研修で出向くことがあるのだそう。

専門家として、自衛官として、自信をつける意味でも、

実際に訓練を行うことが大切なのだと仰います。


化学兵器や、原子力、細菌兵器、コンピューターのウイルス...

自分自身は持ってもいないし、使う可能性のないものであっても、

他者によって巻き込まれ、被害を受けることのある現代。

個人同士でも、国家間でも、こうした相関図が成り立つ可能性があります。

人類によって、

後進が気づいた時には既に生み出され、存在してしまっていた忌まわしいモノたちに、

正義感をもって立ち向かうことができるのも、また人類。

人である以上、決して使い方を誤りたくないモノが、

今の世の中には、溢れています。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Hold The Line / TOTO


番組日記 | 2017年6月11日 08:00

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